4代目となる生物生産学部附属練習船「豊潮丸」(とよしおまる)建造工事の安全祈願祭が3月15日、建造作業が行われる三井造船株式会社玉野事業所(岡山県玉野市)近くの玉比咩(たまひめ)神社で行われました。祈願祭には鈴木生物生産学部長や桜井玉野事業所長ら関係者約25人が出席し工事の安全を祈りました。進水式は8月10日、竣工式は11月末の予定です。
新「豊潮丸」は、従来の推進システムより燃料消費や有害排ガス量などが少なく環境にやさしい「全電気推進システム」を採用しています。本システムの採用は、国立大学法人所有の中・大型船舶の中では初めてであり、類似の推進システムを採用した船舶としては、本邦では第4番目です。
豊潮丸は、これまで瀬戸内海を中心とする本邦南西海域における赤潮研究、低次生産研究、魚類生態研究、クラゲ大量発生研究などで特筆すべき研究成果を上げてきました。最新鋭の調査・研究設備を搭載した新「豊潮丸」は、こうした瀬戸内海の環境保全と海洋生物資源の有効利用に関する教育・研究を、より充実させることができます。
新「豊潮丸」主要目
・総トン数 : 約250トン
・全長 : 約40.5m
・幅 : 8.5m
・深さ : 3.7m
・搭載人員 : 船員12名、教員2名、学生18名
・推進システム:全旋回式縦軸型推進機による電気推進
【お問い合わせ先】
広島大学大学院生物圏科学研究科 教授 上 真一
(豊潮丸代船建造委員長・豊潮丸仕様策定委員長)
電話:082-424-7940、ファクス:082-424-7916
Eメール:suye@hiroshima-u.ac.jp