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被爆した元南方特別留学生に対して広島大学名誉博士号を授与しました



出席者で記念写真

元南方特別留学生ペンギラン・ユソフ氏への広島大学名誉博士号授与式を平成25年4月22日、在ブルネイ日本大使館にて実施しました。

ユソフ氏は、1944年に当時の国費留学生制度であった南方特別留学生として来日し、1945年4月に広島大学の前身の広島文理科大学に進学しました。しかしながら、同年8月6日に広島市内で被爆され九死に一生を得ましたが、勉学半ばにして帰国せざるを得ませんでした。

帰国後、ブルネイ初代首相を務め母国の独立と発展に大きく貢献されるとともに、日本とブルネイの友好関係の強化にも努めてこられました。

また、自らの広島での体験を多くの人々に伝え、平和活動の推進にも貢献されました。これらの功績に対して、このたび、本学より名誉博士号を授与することとなりました。

授与式には、ユソフ氏の親族や知人、ブルネイ日本友好協会等の関係者をはじめとして約30人が出席しました。

岡本哲治 広島大学理事・副学長からユソフ氏に対して名誉博士記が授与された後に祝辞が述べられました。

祝辞を述べる岡本理事・副学長

祝辞を述べる岡本理事・副学長

その後のユソフ氏からの挨拶では、日本での留学は短い期間であったが、日本や日本文化など多くのことを学び、この経験により日本とブルネイとの友好関係の進展に貢献することができたと述べられました。

挨拶を述べるユソフ氏

挨拶を述べるユソフ氏

最後に、在ブルネイ日本大使館の清水生介 臨時代理大使からは、ユソフ氏が2001年から2002年にかけて駐日ブルネイ大使を務めるなど両国の友好関係の強化に努められたことに対して謝意が伝えられました。

在ブルネイ大使館の清水臨時代理大使

在ブルネイ大使館の清水臨時代理大使

広島大学では、今回のユソフ氏の授与式に先立ち、同じく南方特別留学生として広島文理科大学在学中に被爆したインドネシアのハッサン・ラハヤ氏(元インドネシア国会議員)、マレーシアのアブドゥル・ラザク氏(元マラ工科大学教員)に対して名誉博士号を授与しており、今後も本学の基本理念の一つである「平和を希求する精神」の実現に向けた活動を続けていく予定です。



【この記事に関するお問い合わせ先】

広島大学学術・社会産学連携室広報グループ

TEL:082-424-4657

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください。)


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