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第45次南極観測隊長に本学理学研究科植物教室出身者



第29次隊の雪上輸送オペレーション中の神田啓史氏。遠方にセールロンダーネ山脈の輸送オペレーション,近くにロムナエス岩を望む。1987年12月

6月18日に,政府の南極地域観測統合推進本部(本部長:遠山敦子文部科学大臣)から第45次観測隊(11月出発予定)の観測計画と隊員が発表され,本学の理学研究科植物教室(旧植物専攻)出身の神田啓史氏(昭和46年理修士,昭和49年博士修了,国立極地研究所教授,日本蘚苔類学会会長)が隊長に選任されました。

同氏は,専門がコケ植物の分類で,南極地域における生態や植物の研究で世界的によく知られています。

 

本学理学研究科・理学部の植物教室では,南極のコケ植物の研究では比較的長い歴史を持っています。そのはじまりは,コケの研究活動を展開していた当時(昭和36年)の堀川芳雄教授と安藤久次助手によって,日本ではじめて南極地域の植物(南極で唯一の陸上植物であるコケ植物が対象になった)の研究成果が発表されたことから出発しています。



これまでに17人の同教室出身の分類・生態学研究者が観測隊員として参加しています。また,本年には植物生理化学分野の若手(松崎雅広助手)が,世界にさきがけて嫌気呼吸系バクテリアの研究で参加します。これで総計18名となり,極地研究への人材輩出が続いています。



【お問い合せ先】

 大学院理学研究科

 教授 出口博則

 電話0824−24−7451



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