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原爆ドーム前の元安川から被爆破片石材を引き上げました

2017年6月20日(火)、原爆ドーム前の元安川において、原爆の爆風によって飛散したと思われるドームの一部をクレーンで引き上げました。

広島大学原爆瓦発送之会(会長:嘉陽礼文:かようれぶん)による被爆破片の引き上げは今回が3回目で、原爆養護ホームに入所している被爆者などが見守る中、重さ約50~200キロある石材をクレーンで引き上げる作業を行いました。

石材は3個引き上げられ、被爆前の原爆ドームの写真と比較するなど計測の結果、5階のバルコニーの側面や、ドームの窓枠部分に使われていたものと推測されました。

原爆で親族を亡くした被爆者の方は目に涙を浮かべながら「あの石は、被爆して水を求めて川に飛び込んだ人たちと一緒に苦しんでくれたと思います。二度とこんな悲劇を繰り返してはいけません」と話しました。

嘉陽会長は、「爆心地近くは消息不明のままの人たちが多い上に遺品も残っておらず、石片を遺品のように思う遺族もいる。遺品が見つかっていない被爆者の方々の心のケアに繋がれば嬉しい。」と語りました。

石材は、広島大学霞キャンパスにある医学資料館に展示する予定です。

石材の位置を確認し引き上げ準備をする

引き上げた石材を計測

多くの取材陣に石材の説明をする嘉陽さん

引き上げた石材に手を合わせる被爆者

【お問い合わせ先】

広島大学国際交流グループ(担当:嘉陽)

TEL:082-424-4566
携帯:090-1185-1620
FAX:082-424-4545


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