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中満泉国連事務次長(軍縮担当上級代表)の講演会を開催しました

 広島大学は、2017年8月6日、今年5月から日本人女性初の国連事務次長(軍縮担当上級代表)を務める中満泉(なかみつ いずみ)氏をお招きし、東千田未来創生センターにおいて講演会を開催しました。
 「21世紀軍縮の課題」と題して行われた中満氏の講演には、教職員・学生・一般市民220人が参加しました。

講演中の中満氏

 講演に先立って、越智光夫学長が、「広島大学は建学の精神に則り自由で平和な国際社会の構築に貢献します。本日の講演会が、世界の軍縮と平和構築のために我々は何ができるのかを皆様と共に考える契機となることを期待しています」と挨拶しました。

 講演の最初に、21世紀を担う若い世代に対して、この講演を自分には何ができるのかを考えていく契機としてほしいと語りかけられました。
 続いて、中満氏は、7月に国連で採択された核兵器の開発や保有を禁止する核兵器禁止条約に触れられ、「国連は、核保有国と非保有国の溝が深まらないよう、共通の課題を見つけることに努めている」と話しました。
 また、核軍縮問題だけでなく、核兵器以外の大量破壊兵器(WMD)、通常兵器、武器貿易条約(ATT)、サイバーや人工知能(AI)なども含め、軍縮と安全保障に関するより全体的な説明をしていただき、その中で国連が果たすべき役割・果たしうる役割についてお話しいただきました。

 質疑応答では、大学生や高校生から、平和教育や戦争記憶の継承、紛争地域への貢献など、様々な意見や質問が寄せられました。若い世代からの質問に対して、中満氏は一つひとつ丁寧にお答えいただき、終了時間一杯まで活発な質疑応答が続けられました。

 最後に、越智学長から中満氏に感謝状と記念品を贈呈し、盛大な拍手で終えました。

冒頭挨拶する越智学長

質問する学生

満員の聴衆

【お問い合わせ先】

広島大学国際交流グループ

TEL:082-424-6046
FAX:082-424-6179
E-mail:kokusai-group*office.hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)


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