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本研究成果のポイント
- オタマジャクシの脳はカエルになる時に変態しています。
- オタマジャクシが変態する際の脳の遺伝子発現を解析した結果、これと酷似した遺伝子発現が出生後1~3週間以内のマウスやラットの脳に起こっていることを、発見しました。
- このことは、マウスやラットと同様に他の哺乳類の脳も変態していることを強く示唆しており、哺乳類における脳の基礎的な現象の解析に繋がります。
概要
広島大学両生類研究センターの矢尾板芳郎教授および中島圭介助教は、オタマジャクシの脳で変態時に起こる遺伝子変化をRNA seqとリアルタイムRT-PCRによって解析した結果、出生後1~3週間のマウスやラットの脳に起こる遺伝子変化と極めて似ていることを示しました。
本成果は、日本分子生物学会国際誌Genes to Cellsのオンライン版に公開されました。
【用語の解説】
※1 RNA seq:今回の場合は脳の全体の細胞中の5千万個のmRNAの塩基配列を決めることによって、どの遺伝子がどれだけ発現しているかを調べる手法。
※2 リアルタイムRT-PCR:特定の遺伝子に注目してどれだけ発現しているかを正確に定量的に調べる方法。
論文情報
- 掲載雑誌: Genes to Cells
- 論文題目: Developmental gene expression patterns in the brain and liver of Xenopus tropicalis during metamorphosis climax.
- 著者: Y. Yaoita* and K. Nakajima.
広島大学両生類研究センター
* 責任著者 - DOI: 10.1111/gtc.12647
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- 広島大学研究者総覧(矢尾板 芳郎 教授)
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広島大学両生類研究センター
教授 矢尾板 芳郎