広島大学宇宙科学センター センター長・教授
川端 弘治
TEL:082-424-7371
E-mail:kawabtkj*hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)
京都大学大学院理学研究科宇宙物理学教室 准教授
前田啓一
TEL:075-753-3894
E-mail:keiichi.maeda*kusastro.kyoto-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)
京都大学大学院理学研究科 前田啓一 准教授、広島大学宇宙科学センター 川端弘治 教授、ドイツ・マックスプランク天体物理学研究所およびスウェーデン・ストックホルム大学所属のAnders Jerkstrand 博士の研究グループは、通常の超新星の10倍以上明るく輝いた特異な超新星SN2006gyの正体を解明しました。
2000年代以降新たに発見された非常に明るい「超高輝度」超新星はそのエネルギー源が謎であり、どのような星が爆発したのかが特定されていませんでした。本研究グループは、その代表例とされるSN2006gyの観測データを良く説明できる新たな理論モデルを構築し、その正体が従来考えられていたような大質量星の特異な爆発ではなく、白色矮星の核暴走爆発であるIa型超新星であることを明らかにしました。このような超高輝度「Ia型」超新星は、白色矮星と通常の星からなる連星が合体した際に生じると考えられ、激しい恒星合体過程の詳細を知るうえで重要な示唆を与えます。また、超高輝度超新星を用いた遠方宇宙の探査の基礎の構築につながると期待されます。
本研究成果は、米国の国際学術誌「Science」に掲載されました。
SN 2006gyの想像図
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掲載日 : 2020年01月24日
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