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内匠透教授(医歯薬学総合研究科)が第46回ベルツ賞を受賞しました



優れた医学論文の著者に贈られる、第46回(2009年度)ベルツ賞の2等賞を医歯薬学総合研究科の

内匠透教授が受賞しました。                                



      

(贈呈式での内匠教授)





「ベルツ賞」は、日本の近代医学の発展に大きな功績を残したドイツ人医師ベルツ博士の

名を冠したもので、正式には「エルウィン・フォン・ベルツ賞」で、昭和39年にベーリンガー

インゲルハイムが設立した伝統ある医学賞です。

毎年、時宜に応じたテーマで論文を募集し、優れた論文に対し授与されます。

今年の論文テーマは「精神疾患-うつ病、統合失調症など」でした。



贈呈式は、平成21年11月18日、ドイツ大使公邸で行われ、ベーリンガーインゲルハイム

取締役会会長アンドレアス・バーナー博士より賞状とメダルなどが贈呈されました。



2等賞を受賞した内匠教授の論文は、「自閉症ヒト型モデルマウスの開発」です。



<受賞論文の要約>



技術的にも非常に難しい染色体工学の手法を用いて、自閉症の細胞遺伝学的異常と

してもっとも頻度の高い、ヒト染色体15q11-13重複のモデルマウスの作製に成功

しました。

本マウスは、ヒトの自閉症様の行動を示すだけでなく、ヒトの病気(自閉症)と同じ原因を

有する世界初のヒト型モデルマウスです。また本マウスは、現在注目されている、ゲノム

上の「コピー数多型」による世界初の疾患モデル動物です。

今後、本マウスを用いて、自閉症をはじめとする発達障害の病態解明およびその治療薬

の開発が期待されます。





【お問い合わせ先】

広島大学社会連携・情報政策室 広報グループ

082-424-6017


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