防災・減災研究センター
E-Mail hrrc@hiroshima-u.ac.jp
このところ、毎年のように豪雨に見舞われ、避難情報を気にしながら過ごす時間が増えてきました。その上、避難先では新型コロナウイルスの感染防止策を取らなければなりません。
自然災害とパンデミック、この2つの災害が複合的に組み合わさった新たな『相乗型豪雨災害』への対応の難しさを経験している方も多いのではないでしょうか。
3回目を迎える今年の防災・減災研究センターオープンディスカッションでは、自分たちの住む地域の災害の“歴史”を知り、“今”の感染症拡大リスクを抑える分散避難につなげて、命を守る手立てとすることの重要性ついて、地域での避難経験の継承、心に届く避難情報と避難行動、分散避難を支える避難施設配置・交通計画の3つの視点から議論を進めます。
【主催】広島大学防災・減災研究センター
【共催】一般社団法人国立大学協会
【後援】公益社団法人砂防学会中四国支部 、公益社団法人地盤工学会中国支部 、 地理科学学会 、 公益社団法人土木学会中国支部、 公益社団法人日本 都市計画学会中国四国支部
開催日時・お申込み
【日時】2021年11月17日(水)13:30~16:00
【開催方法】
①オンライン:Zoom(定員100人)
②会場:広島大学ミライクリエ 多目的スペース(定員30人)
※オンライン、会場とも、先着順です。
【対象】一般市民、自治体等危機管理担当者
【参加申込】
申込フォーム ※申込を締め切りました。
※こちらからお申込みください。
※Zoomで参加の皆様
11月16日(火)に、お申込み時に登録されたメールアドレスあてにウェブ会議のURLをお送りします。
※会場にお越しの皆様
開場は13:00です。
【ミライクリエ位置図・駐車場】
こちらをご覧ください。
プログラム
■開会挨拶
■討論
テーマ1:災害の記憶と記録を探しだし継承する防災教育
パネリスト:人間社会科学研究科 准教授 後藤 秀昭
ディスカッサント:東広島市教育委員会指導課指導主事 清田 美紀
概 要:
災害の発生頻度が増しているとはいえ、自然の猛威に直面することは人生で何度もなく、自分の経験に基づいて対処することは困難である。
したがって、災害について継承する防災教育が災害対策の重要な要のひとつである。
自分の身近な地域を対象に、平成30年7月豪雨の経験を記録し、引き継ぐとともに、それ以前の災害も地域の多様な資料や聞き取りなどから掘り起こす地域学習が必要であろう。
学校教育や地域で、主体的に学ぶ方法や方策などについて議論し、防災教育を進める手がかりを探りたい。
テーマ2:豪雨災害イメージと避難行動
パネリスト:人間社会科学研究科 教授 坂田 桐子
ディスカッサント:株式会社中国新聞社メディア開発局 園部 貴之
概 要:
相乗型豪雨災害では,「自分は避難すべき状況に置かれている」という判断や実際の避難行動が遅れがちである。その一つの要因として,豪雨災害に対する理解スクリプト(災害に関する知識)の乏しさが考えられる。豪雨災害を経験した地域の居住者に対する調査結果を基に,豪雨災害を経験した人がどのような「知識」を得ているのか,また今後の豪雨時の避難についてどのように考えているのかを検討することを通じて,心に届く避難情報とは何かを考える。
テーマ3:避難施設の最適立地と移動手段の確保
パネリスト:防災・減災研究センター調査研究部門長 藤原 章正
ディスカッサント:九州大学工学研究院 教授 塚原 健一
概 要:
集中豪雨とコロナ禍が複合的に組み合わさった新たな『相乗型豪雨災害』では、命を守る避難行動に加えて、避難先での密を避けることが求められる。十分なリードタイムをとり、望ましい分散避難行動へと誘導するためには、どのような判断基準や情報提供ツールが必要となるか。市町村災害対応統合システムの開発責任者の九州大学塚原教授を招き、避難施設の最適立地と移動手段の確保について議論する。
■まとめ
ファシリテーター:防災・減災研究センター長 海堀 正博