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【2022/1/8開催・要申込】オンライン科学講演会「宇宙の始まり,物質の謎,重さの起源~クオーク・グルーオン・プラズマの物理~」

オンライン科学講演会「宇宙の始まり,物質の謎,重さの起源~クオーク・グルーオン・プラズマの物理~」を2022年1月8日(土)14時~15時に開催します。

この講演会は,高校生を主対象として,広く一般の方にもご参加いただけます。参加希望の方は事前申込をお願いします。

事前申込URL:http://be.nucl.ap.titech.ac.jp/cluster/outreach/seminar2022jan/

主催:文部科学省科学研究費 新学術領域研究「量子クラスターで読み解く物質の階層構造」
後援:一般社団法人日本物理学会

【講演会テーマ概要】

ビッグバンにより高温の火の玉として誕生した宇宙は、最初の数分間で我々がよく知る原子核や電子などへ落ち着きます。素粒子であるクォークは陽子や中性子などの中に閉じ込められて長い宇宙の歴史を過ごしました。138 億年後の今、人類は粒子加速器を用いた高エネルギー原子核衝突によって宇宙の進化の歴史をビッグバンに向けて遡り、最初の十万分の一秒ほどの間だけ存在した「クォーク・グルーオン・プラズマ」についに到達しました。壮大な宇宙創成のシナリオ完成が近付いています。

我々は米国にある世界初の原子核衝突型加速器RHIC を用いてクォーク・グルーオン・プラズマを発見し、現在はスイスとフランスに跨る世界最大最新鋭の加速器 LHCを舞台に自然界の最小階層であるクォーク物質の性質解明に挑んでいます。クォーク物質は極初期宇宙の性質以外にも多くの興味深い物理を孕みます。例えば、我々自身を作る物質の重さの大半はクォークが陽子や中性子の中に閉じ込められる際に生じているのです。閉じ込めから解放されたクォーク物質中では重さは消えるのか? 普段当然と思っている「ものに重さがあること」の起源にも迫ります。

【問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科(物理学プログラム)教授 志垣賢太

メールアドレス(本件専用):inquiry_cluster(at)mail.nucl.ap.titech.ac.jp


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