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広島大学ワクチン・医薬品製造拠点整備工事の起工式が開催されました

2025623日、広島大学ワクチン・医薬品製造拠点の整備予定地で起工式が開催されました。 起工式には越智光夫 広島大学長及び本学関係者、ご寄附をいただいた株式会社サタケ 代表取締役社長の松本和久様、岡田外科医院の岡田毅様及び岡田恵子様、山西泰明様(株式会社イズミ 代表取締役会長)、アピ株式会社常務取締役の中山忍様及び事業企画部顧問の武田司様、設計や施行を担当する株式会社アーキサイエンス 小澤啓一代表取締役、鹿島建設株式会社中国支店 常岡次郎常務執行役員支店長、株式会社サンケイビルテクノ 本田勝志取締役上席執行役員、日立グローバルライフソリューションズ株式会社 空調システムエンジニアリング本部 中出洋平本部長他関係者が出席し、工事の安全を祈願しました。

起工式を前に越智学長が、ご寄付をいただいた方々に改めて深く感謝し、「新型コロナウイルス感染症による世界規模のパンデミックから5年、新たな感染症に対する革新的なワクチンや医薬品を開発・製造する拠点の整備は急務となっており、国民の健康を守る国家戦略の一翼を担う責務の重さを改めてかみしめている。先般、広島大学病院は、臨床研究中核病院の承認を受けた。この拠点整備と合わせ、世界トップレベルの医療開発拠点を目指し、霞キャンパスが一丸となり全力で取り組んでいきたい」と意気込みを述べました。

この拠点は、20229月に経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に大学では唯一採択され、次の感染症の有事、パンデミックにおけるワクチンや次世代の革新的な治療薬の製造を行う施設を整備するものです。

感染症有事の際、政府の行動計画では、速やかに産学官が連携してワクチンを開発し、有効性及び安全性が確保されたワクチンを製造することで、必要なワクチン量を確保することが定められています。また、平時からの創薬では、治験薬の少量生産が国内では困難なことや、アカデミアシーズの開発を初期段階から支援する仕組みが少ないことなどが「創薬の死の谷」と呼ばれ、創薬に関するスタートアップ企業が成長できない原因となっています。

そのため、本拠点では、霞キャンパスに治験薬製造施設を整備します。感染症有事には、国からの要請・指示に基づき、感染症ワクチンの治験薬を生産・供給し、平時には、治験のために少量での原薬や製剤の提供も可能です。日本では少量を製造できる施設が少ないため、アカデミアやスタートアップ企業が治験を実施できる環境を提供します。

このように感染症有事にはワクチンを、平時にはワクチン以外の医薬品を製造可能な両用性のある設備(デュアルユース設備)は、国内でも希少であり、20269月の竣工を目指し、霞キャンパス薬学部研究棟東側で整備を進めていきます。

・越智学長による挨拶
・鍬入れの儀
・玉串奉奠
・会場の様子
・完成予想図
【お問い合わせ先】

PSI GMP教育研究センター
〒734-8551 広島市南区霞一丁目2番3号 霞キャンパス
E-mail: sangaku-gmp*office.hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)


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