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2025 年8 月18 日、広大きてみんセミナー「いのちの設計図にせまる! 未来をひらくゲノム編集」を開催しました。今回は、科学に興味のある中高生を対象にゲノム編集の仕組みや将来の可能性について、ゲノム編集の国内の第一人者である広島大学ゲノム編集イノベーションセンター長の山本 卓 教授が講師を務めました。
セミナーは前半にゲノムとは何かを細胞の構造から細胞核の中にある染色体、そしてDNA、遺伝子情報など図を用いて詳しくわかりやすく説明がありました。また、当初プログラムとして予定していたDNA の抽出体験について、用意していたウニが放卵してしまい実施できないことになったことの説明がありましたが、事前にウニを使って簡単にDNAを抽出する方法を映像により紹介されて、参加した中高生は興味深く聞いていました。
後半では、ゲノム編集について遺伝子組み換えとの違いや、ゲノム編集とはどのような方法なのか、アニメーションを用いてわかりやすく説明がありました。そして、ゲノム編集技術の医学治療分野への応用、農業や食品への応用例などの紹介があり、また、広島大学バイオDX 産学共創拠点で企業とともに取り組んでいる藻類からバイオ燃料を作る技術や、卵アレルギーの人でも食べられる卵の生産も間近となっていることなどの紹介もありました。
参加した中高生には少し難しいキーワードもあったようですが、山本教授の話に興味津々に耳を傾け、中学生も頷く場面も多かったようでした。
最後の質疑応答では付き添いで来られた保護者の方から、ゲノム編集を使った食品はスーパーなどで販売されているのかという質問があり、山本教授からは現時点ではないが、近い将来並ぶことも十分想定され、その際はゲノム編集を使った商品であることは表記するように考えられていることの説明がありました。質問した方からは今日の話を聞いてゲノム編集を使ったものでも安心して食べられると思うとの感想がありました。
セミナーは当初の時間を少しオーバーしましたが、終了後も山本教授のところにお子さんと一緒に訪れて歓談される方もあり、参加した中高生・保護者にとって大変有意義なセミナーとなりました。
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掲載日 : 2025年08月25日
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