広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
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日時:2025年10月29日
プログラム
解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦
        
    
講演 広島大学 工学部 4年 井上 逍
   「酢酸の超臨界水ガス化におけるRu/CNT 触媒の効果」
超臨界水ガス化は、湿潤バイオマスを効率的かつ完全にガス化する技術です。しかし、完全なガス化のためには、酢酸などの難分解性有機物を分解する必要があります。完全なガス化を促進するために、多くの場合、触媒が添加されます。最近、カーボンナノチューブに担持されたルテニウム触媒 (Ru/CNT) がグルコースの超臨界水ガス化に有効であることが示されました。しかし、酢酸に対する有効性は確認されていません。本研究では、Ru/CNT 触媒を酢酸の超臨界水ガス化に用い、その有効性を実験的に明らかにしました。
        
    
講演 広島大学 先進理工系科学研究科 D1 賀 梓豪
   「超臨界水ガス化におけるリンの持続可能な回収」
超臨界水ガス化は、汚泥を脱水処理なしで直接高付加価値ガスに変換でき、大幅なエネルギーの節約が可能です。世界は地球温暖化や化石燃料資源の枯渇という重大な課題に直面しており、リンは再生不可能資源としても重大な難題です。特に日本にはリン資源がなく、その希少性は世界的な問題となっています。リンは産業と農業の両面で重要な役割を果たしており、リン鉱石の質と供給量の減少、および価格の上昇により、持続可能な農業を支えるためのリン肥料の代替資源の探索が急務となっています。本研究はSCWG期間中にリンを回収する回収システムを提案しました。超臨界条件下で、固体粒子の形でリンの沈殿を助けるために水酸化カルシウムを使用しようとしました。そのため、重力分離は潜在的な技術として探索されています。本研究は、分離装置を設計し、製造し、その性能を実験的に評価することを目的としています。
        
    
講演 広島大学 スマートソサイエティ実践科学研究院 M2 胡 道麟
   「キシロースの水熱炭化」
キシロースは加水熱炭化における重要な前駆体であり、この過程では副生成物としてフルフラールが生成されます。Tinhdらは160°Cから200°Cの温度範囲でフルフラールの収率を調査し、180°Cで収率が最大になることを明らかにし、反応経路を提案しました。しかし、彼らは200°Cを超える温度での変化については詳しく検討していません。したがって、さまざまな温度におけるフルフラールの挙動を明らかにすることは、ハイドロチャー形成プロセスの理解を深める上で有益です。そこで本研究では、キシロースの加水熱炭化における反応特性を調査することを目的としました。
        
    
講演 広島大学 先進理工系科学研究科 D1 ムハマド ハキユディン ロバニ
   「デンプンの水熱炭化:反応挙動に及ぼす原料濃度の影響」
近年、食品廃棄物は、高水分含有量や腐敗性といった特性から、世界的な重大な問題の一つとなっています。一方、水熱炭化は乾燥や追加の化学薬品を必要としないシンプルなプロセスであり、高水分含有の原料の処理に非常に適しています。本研究では、原料の濃度が高水分含有の原料の処理に非常に適しています。本研究では、原料の濃度が水熱炭化反応の挙動に与える影響を調査することを目的としています。実験は、原料濃度 (0.05~0.3 kg/kg) と反応時間 (0~6時間) を変化させ、200 °Cでバッチ反応器を使用して実施されました。
        
    
司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

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