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被爆80年企画シンポジウム「被爆80年に見る広島大学の科学と平和」を開催しました

 広島大学原爆放射線医科学研究所では、2025年12月20日、霞キャンパス凌雲棟にて、「被爆80年に見る広島大学の科学と平和」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。

会場の様子

 第一部では、「霞キャンパス被爆80年の現在地」をテーマに医療・科学の取り組みについて発表が行われ、村上 祐司教授が「『放射線』を恐れから希望へ—放射線治療の現在地—」と題して講演し、続いて柿本 直也教授が「被爆と歯科医師、被曝と口腔管理」について発表しました。さらに、紙谷 浩之教授による「放射線で生成するDNA損傷塩基がもたらす予想外の影響」、廣橋 伸之教授による「広島・長崎の経験から学ぶ これからの放射線災害医療の構築に向けて」と続き、各分野の研究成果や放射線医療、災害対応の最新知見が共有されました。

村上教授

柿本教授

紙谷教授

廣橋教授

 第二部では、「ノーベル平和賞と広島大学の科学者」をテーマに、2025年に広島・長崎の2つの被爆地で開催されたノーベル平和賞を受賞した組織の世界大会を支えた広島大学の研究者と会議に参加した学生たちによる報告発表が行われました。まずパグウォッシュ会議(広島開催)について、情報メディア教育研究センターの稲垣 知宏教授、平和センターのファンデルドゥース 瑠璃センター長と大学院人間社会科学研究科 Dmitrii Dunichevさんから報告があり、続いてIPPNW(核戦争防止国際医師会議)(長崎開催)について、原爆放射線医科学研究所の田代 聡教授と医学部医学科の松岡 優莉奈さんによる報告もあり、科学者の平和活動の意義について活発な議論が交わされました。

稲垣教授

ファンデルドゥース センター長

Dunichevさん

田代教授

松岡さん

質疑応答の様子

  原爆投下から80年を迎える節目の年に、広島大学が担ってきた科学と平和への取り組みを振り返り、広島から平和のあり方を改めて考える機会となりました。
 当日は在学生や教職員のほか、一般の方など約110名の方にご参加いただき、活発な質疑応答が行われました。参加者からは「被爆と科学、平和のつながりを改めて考える機会になった」などの声が寄せられ、充実したシンポジウムとなりました。
 

【お問い合わせ先】

広島大学霞地区運営支援部総務グループ(原医研主担当)
E-mail kasumi-soumu(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は半角@に置き換えてください。


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