モバイルブリッジ公開実験の様子
平成25年4月25日(木)、広島大学大学院工学研究院の有尾一郎助教らは、緊急展開仮橋(モバイルブリッジ)実機の開発説明会および公開実験を福山市で実施しました。
「モバイルブリッジ」は、迅速な災害復旧を実現するため、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、星軽金属工業株式会社、株式会社アカシン、三協立山株式会社三協マテリアル社と産学共同開発されたもので、このたび災害現場を想定した、油圧システムを装備した実験橋を完成させました。
従来の橋とは異なり、主要な構造部材をX形で連鎖させた構造とすることにより、橋の伸縮機能と強度を確保した新しいタイプの橋です。橋としては世界初の構造体で、橋と走行路が連動して展開します。全長は約20メートルで、小型車両の通行が可能です。
架橋に必要な作業員は2名程度でかかる時間は約10~15分程度、片岸からの作業のみで架橋が完了するため、一刻を争う災害時の緊急経路をいち早く確保できます。また、橋の大部分にアルミ合金を使用することにより、軽量化を図りました。
今後は実用化に向けて更に実験・改良を重ねていきます。
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橋本体の引き起し中 | 架橋した状態。全長約20mあります。 |
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被災時に孤立した地域を作らないよう、実用化に向けて検証を 重ねていくという有尾助教。 |
開発に携わった関係者のみなさん |
説明会での配付資料(PDF:365KB)
【お問い合わせ先】
(研究に関すること)
広島大学大学院工学研究院社会環境空間部門
助教 有尾一郎
TEL:082-424-7792
Mail:mario*hiroshima-u.ac.jp
HP:http://home.hiroshima-u.ac.jp/bridge2/
(記事に関すること)
広島大学広報グループ
TEL:082-424-4518
Mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp