2016年7月12日、国際司法裁判所(ICJ)判事の小和田恆(ひさし)氏を東広島キャンパスにお招きして、名誉博士称号授与式を挙行し、小和田ICJ判事に名誉博士称号を贈りました。併せて、記念講演会を開催しました。
前列右側より4人目から小和田名誉博士、令夫人
小和田ICJ判事は、外務省に入省後、条約局長、外務事務次官を歴任されるとともに、特命全権大使としてOECD日本政府常駐代表、国際連合日本政府常駐代表を務め、日本の外交や国際法・国際関係などの分野において活躍されました。その後、2003年からオランダのハーグにあるICJの判事を現在も務められており、2009年から2012年にかけては日本人で初めてICJの所長になられました。
小和田博士によるあいさつ
本学では、2002年4月から本学の学術顧問として、2007年から大学院総合科学研究科顧問教授として、日本外交や国際法・国際関係における豊かなご識見とご経験に基づかれた講義を行っていただくなど教育・研究の推進に多大のご貢献をいただいております。
記念講演会では、「多様化する国際社会と国際法の普遍性」について、国際法の成立過程、現在の状況を文明史的な観点を含めて、国際法を取り巻く環境を解説されました。また、集まった学生ら約120人に向けて、「実践」と「研究」を車の両輪に例え、実践を顧みて研究し、次につなげることの大切さを語られました。
講演会の様子
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