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第125回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第170回広大ACEセミナー)を開催しました。

日時:2026年1月14日

プログラム

解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 M2 山田 耕輔
   「泥炭土の水熱炭化:温度、反応時間、濃度の影響がチャー生成に与える影響」

泥炭土を水熱炭化 (HTC) によって炭素質固体へ変換を行いました。5〜15 wt%の泥炭スラリーを180〜220 ℃で30〜90分処理し、固体収率や生成物特性を評価しました。結果、温度・反応時間の増加に伴い固体収率は減少し、有機物の分解進行が示されました。生成したハイドロチャーは原料より黒色化し保水性も低下したことから、構造変化が示唆されました。HTCは泥炭土をより安定な固体へ変換でき、反応条件が収率と特性に大きく影響することが確認されました。


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 D1 賀 梓豪
   「超臨界水ガス化における水酸化カルシウム補助リンの連続回収」

現在、世界はリン鉱石および化石燃料資源の枯渇に起因する深刻な課題に直面しております。同時に、リンは再生不可能で不可欠な資源であり、その持続的な回収と利用が求められております。超臨界水ガス化 (SCWG) は、エネルギー集約的な事前脱水を必要とせずに下水汚泥を高付加価値ガスへ直接転換できる有望な技術です。本研究では、SCWG にリン回収システムを統合した持続可能なプロセスを提案いたします。実験の結果、粒子の終端速度は粒径の増加に伴い顕著に上昇し、温度の上昇によっても僅かに増加することが明らかになりました。本システムにおいて、10〜100 µmの粒子は流体によって容易に輸送される一方、150 µmを超える粒子は沈降しやすい傾向を示しました。


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 M2 山田 耕輔
   「大麦残差と酵母廃液の超臨界水ガス化におけるカーボンナノチューブ担持ルテニウム触媒の触媒効果

アサヒグループ生産工程で発生する大麦残渣 (BR) や酵母廃液 (YCS) は含水率が高く、有効利用が進んでいません。超臨界水ガス化 (SCWG) は湿潤バイオマスを効率的にガス化できる技術であり、Ru/CNT触媒はグルコースの超臨界水ガス化において高い活性が報告されていますが、実バイオマスでの性能は未解明です。本研究ではBRとYCSを対象に、600℃の連続反応器で触媒量0〜1.3 gを変化させて評価を行い、Ru/CNTが醸造系廃棄物のガス化効率向上に有効であることを示しました。


講演 広島大学大学院 スマートソサイエティ実践科学研究院 M2 古田 健
   「超臨界メタノール法によるバイオディーゼル生産における牡蠣殻由来CaO触媒の効果」

超臨界メタノール法は反応に高温高圧を要するため、その条件を緩和させることが課題となっています。そこで不均一触媒の利用が検討されており、金属酸化物、特にCaOの利用が期待されています。広島県は牡蠣の養殖が盛んである一方で、その殻の発生量に対し処理が間に合っておらず、廃棄牡蠣殻の大量発生が問題となっています。そこで本研究では、廃棄牡蠣殻由来のCaOを触媒として、超臨界メタノール法によるバイオディーゼル製造を行いました。


司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

【お問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX : 082-422-7193 
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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