文学部 SCHOOL OF LETTERS

時代を超えて伝わり、創られてきた文化を学び、自らに問いかけ、次代に発信できる力を身に付ける

人文学科

哲学・思想文化学コース

多様な価値観が錯綜する世界を分析する

本コースで提供する「哲学・思想文化プログラム」は、多様な価値観が錯綜する世界を、思想文化のさまざまな視点から検討し分析し、人間の普遍的な問題、現代の新たな問題を解決する力の養成を目指します。西洋哲学分野では、古代から現代に至る哲学の主要問題を体系的文献学的に研究するための基礎的方法を習得し、物事を深くかつ多面的に考察する能力を養う教育を実施します。インド哲学・仏教学分野では、インドの宗教・哲学・文法学・文学などの古典を文献実証的方法に基づいて読解することにより人間存在を探究し、さらにインド文化圏における仏教思想の展開を理解できる教育を実施します。倫理学分野では、西欧や日本の伝統的な倫理学・倫理思想史の研究に加え、生命・情報・教育・平和等に関する応用倫理学の研究に取り組むための教育を実施します。中国思想文化学分野では、諸子百家や儒教、道教等の思想文化を研究し、さらにそれらがどのように発展・変容したか考え、思想文化の在り方を考えるための教育を実施します。

歴史学コース

日本・アジア・ヨーロッパの歴史にアプローチ

本コースで提供する「歴史学プログラム」は、日本史学・東洋史学・西洋史学の3分野から構成されます。このコースで学ぶ学生は、いずれか1つの分野を選択しますが、その他の分野の授業も履修することにより、古代から現代までの、さまざまな地域の歴史を、広く学ぶことができます。各分野の授業では、過去の人々が書き残した文献(碑文・古文書・記録など)や、現代の研究者が書いた文献(論文・研究書など)を講読します。これらの文献は、さまざまな言語で書かれているので、高い語学力が要求されます。日本史学では、日本の歴史を、列島各地の特質を重視しながら、周辺諸地域との交流の中で捉えます。東洋史学では、中国・モンゴル・東南アジアの歴史を、多角的に理解します。西洋史学では、ヨーロッパを中心に、地中海・アメリカ大陸・オセアニアの歴史まで、幅広く扱います。いずれの分野を選択するにせよ、本コースでは、歴史的知識・情報分析能力・論理的思考能力・語学力・発表力を鍛えることにより、現代の国際社会で活躍できる人材を育成します。

地理学・考古学・文化財学コース

歩いて、見て、触れて、調べて、地域や文化のあり方を理解

本コースで提供する「地理学・考古学・文化財学プログラム」は、地理学、考古学、文化財学のいずれか1つの分野を中心に学びます。地域や文化のあり方を専門的に理解し、社会で活躍できる人材の育成を目指します 。フィールドワークや実験・実習などの、歩いて、見て、触れて、調べる手法を重視するのが特徴です。いずれの分野も卒業後、大学院に進学して、専門分野をさらに深めることができます。地理学では、都市や農村のあり方、経済活動の空間的しくみ、自然環境などの学習を通じて、多様な世界の諸地域を理解します。考古学では、遺跡や遺物などの「モノ」を研究することによって、私たちの祖先が生きた環境や生活を知り、人類の歩んできた道を探究します。また、文化財学では、美術、工芸品などについて、鑑定、保存、活用を中心に、幅広く、しかも専門的に深く学ぶことができます。

日本・中国文学語学コース

日中の文学・語学、その関わりを多角的に研究

本コースで提供する「日本・中国文学語学プログラム」は、東アジア文化圏の語学・文学の視点から広く学ぶことができます。日本語学では、日本語の歴史や現代日本語の種々相について多角的な研究を行います。日本文学では、古代・中世、近世、近代、現代それぞれの時代の文芸・文学を多種多様な手法を用いて研究します。中国語学では、古代から近代までの字義の変遷、語彙・語法などを研究します。中国文学では、特に六朝・唐代の詩や文章、明清の白話(口語)小説について精緻な研究を行うことができます。また、近年では日本の漢詩文を研究する人も増えています。有機的に組まれた教育プログラムや研究発表会などを通じて、常に切磋琢磨する気風がみなぎっています。

欧米文学語学・言語学コース

語学力を養い、文学研究や言語学研究の能力を培う

本コースで提供する「欧米文学語学・言語学プログラム」は、外国人教員による直接指導や演習の授業を通して、英語、ドイツ語、フランス語などの語学力を身に付けるだけでなく、英語学、ドイツ語学、フランス語学、言語学などの研究、言語一般に共通の理論や原理に関する研究を通して、専門的な語学研究能力を培います。また、シェイクスピア、フォークナー、グリム、サン=テクジュペリなどの世界的に知られた名作を深く鑑賞し、さまざまな文芸理論の立場から文学を評価することを学びます。世界の言語・文学・文化について知識を深めることは、国際的に活躍する足掛かりを与えてくれるはずです。卒業後は、大学院に進学して文学、語学と言語学について、より深く研究することもできます。


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