理学部 SCHOOL OF SCIENCE

宇宙や地球、生命や生物、物質、数と図形など、自然を理解し、自然に学ぶことで新たな知を創造

数学科

優れた環境の中で行われる、世界の第一線で活躍する数学者による質の高い教育

数学科には、代数学、整数論、幾何学、位相数学、数理解析、関数論、関数解析学、微分方程式、応用解析学、確率論、数理統計学、非線形数理学、現象数理学、複雑系数理学およびこれらの応用など、現代数理科学の各領域を研究する10以上の研究グループがあります。それぞれの研究グループには世界の第一線で活躍する数学者が揃っていて、それらの研究者によって質の高い教育が行われています。数学科では、1・2年次には数学の基礎的知識や考え方を学習するとともに、さまざまな教養教育科目を学びます。3年次以降では、数学のさまざまな分野に対応する授業科目が幅広く設けられています。最終年次には、学生は希望する指導教員を選び、卒業研究に取り組むとともに、数理科学の最先端に接するなど、将来さらに数学を研究していくための学習を行います。

物理学科

現代物理の基礎から専門までを学び、そして最新の研究に挑む

「物質とは」「宇宙とは」など、森羅万象を解き明かす学問が物理学です。物理学科には、素粒子、宇宙物理、クォーク物理、高エネルギー宇宙・可視赤外線天文学、構造物性、電子物性、光物性、分子光科学、固体電子論、計算物理、電子相関物理、磁性物理、低温物理、高エネルギー物理、ビーム加速器物理、放射光物理、放射光物性の17の研究グループがあり、広範な科学を学ぶことができます。積み上げの学問=物理学のカリキュラムとして、力学、電磁気学、量子力学、統計力学、物理数学などの専門基礎科目から、時空物理、固体物理、化学物理、宇宙天体物理などの専門科目まで、体系化された講義が設置されており、基礎から物理学の最前線までを学ぶことができます。卒業研究では、各研究グループの研究現場で研究を行い、卒業論文を完成させます。

化学科

物質の多様な化学的性質や現象の徹底的理解と新たな価値をもつ物質の創造

化学の目的と使命は、物質の性質を深く理解し、物質の機能や特性を利用して新しい物質を創造して、よりよい社会づくりに貢献することです。化学科には14の研究グループ(構造物理化学、固体物性化学、錯体化学、分析化学、構造有機化学、光機能化学、反応物理化学、有機典型元素化学、反応有機化学、量子化学、放射線反応化学、自己組織化学、生物化学、分子生物物理学)があり、各領域の専門的な研究を行っています。授業科目は物理化学、無機化学、有機化学の基礎的授業から、新素材・機能性分子・生体物質など最先端の応用的内容の講義が体系化されています。卒業生の約8割は大学院に進学して研究を続け、約2割は化学関連企業や教育機関に就職して活躍しています。身の回りのさまざまな現象に「なぜだろう」と感じるみなさんは、ぜひ化学を学んでください。

生物科学科

複雑で多様な生命の営みを科学という言葉で理解しよう

生物は、さまざまな環境に適応する、変化に富む存在であり、その生命活動は複雑に制御されています。生物科学科の教育目的は、原核生物から真核生物に至るさまざまな生物を研究材料に、分子・細胞レベルから個体・群集レベルに至る、多様な生命現象を支配する共通の法則と多様化の原理を学ぶことです。生物科学科では、きめ細かい指導の下、最新の生物科学の研究成果を取り入れた講義・実習・演習を通じて、基礎生物学の知識や考え方を学習し、生体高分子や、細胞、組織および器官の操作法など、最先端の研究手法も修得することができます。4年次の卒業研究では、希望する研究グループに所属して個々に設定されたテーマで研究を行い、生物学研究の基礎を身につけることができます。

地球惑星システム学科

地球や惑星のしくみを理解し、それらの未来を探求する

地球惑星システム学科では、太陽系の進化、地球・生命の誕生と進化、地球・惑星内部の探索、地球環境の変遷、地球資源、自然災害、環境問題などを含めた、地球惑星科学の広範な分野の研究と教育に取り組んでいます。授業科目については、高校で地学を履修していない学生にも配慮した構成を組んでいます。1年次は基礎理学科目を中心としたカリキュラムを通して、2年次以降の専門的な学習の基礎教育を実施します。3年次においては、野外調査実習および室内実験を必修として履修し、研究の基礎的訓練を積みます。4年次には卒業研究として地球惑星科学の最前線の研究テーマに取り組みます。世界的な研究とその研究成果を生かした教育を実践することで、学生は充実した教育研究環境のもとで学生生活を送り、優秀な人材として社会に巣立っていきます。


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