生物生産学部 SCHOOL OF APPLIED BIOLOGICAL SCIENCE

地球上の多種多様な生物のしくみや機能を解明し、食料生産と環境保全の未来を科学する

生物生産学科

水圏統合科学プログラム

日本と世界の水産を支える人材教育を目指して

海洋や河川などの水域には有用な水生生物が多く生息し、人類に大きな恵みをもたらしています。その恵みを持続的に活用していくためには、水生生物およびそれらをとりまく環境について広く理解することが不可欠です。同時に、漁業者や研究者の生の声を聞き、現実的な問題に即して学問を進める姿勢も重要です。本プログラムでは、講義・実験・フィールドワークを通じて、(1)水圏の環境や生態系の物質循環に関する基礎的知識を学び、(2)水産資源の増養殖や環境保全に必要な基礎的知識と研究方法を体系的に修得し、(3)水圏における生物資源の生産や研究現場における問題の解決について、国際的視野から思考する能力を修得し、多様化する社会のニーズに対応できる人材育成を目指します。

応用動植物科学プログラム

植物と動物を有効活用して食料と豊かな暮らしを創造する

品質と安全性に優れた食料などの生産物を動物や植物から得るには、動植物の生命機能をよく理解すること、生産・利用に関する技術を体系的に身につけることが必要です。両者を融合することによって、動植物による生産に関わる分野を広く洞察し、問題点を捉え、解決することができます。そのために、講義、実験、フィールドでの実習を通じて、(1)動物のからだのしくみ、(2)動物の遺伝的能力の改良や生殖の人為的制御、(3)動物に与える飼料や飼育環境、(4)生命倫理や動物福祉、(5)植物の生理機能や植物生産を支える土壌の構造・機能を学ぶことで、動物と植物による食料・生物資源の生産分野に貢献できる知識と技術を修得し、問題解決能力を身につけ、国際的に活躍できる能力を養います。

食品科学プログラム

健康で豊かな食の創成を目指して

本プログラムでは、健康で豊かな食の創成に貢献できる人材の養成を目的としています。そのため、持続可能な食料生産、流通管理から安全で高機能・高品質な食品の製造、開発に至るまでの基礎的な知識・技術と、食品産業における種々の問題を解決できる応用力を、専門的な講義と実験、食品製造実習、食品工場見学などを通じて身につけます。具体的には、(1)食料の生産管理と流通、(2)食品の製造と加工、(3)食の安全性、(4)食品の栄養と機能性、(5)食品の物性と美味しさ、(6)食資源の有効利用、などを学修します。

分子農学生命科学プログラム

生物の機能を解明し、最先端のバイオテクノロジーを創成

本プログラムでは、微生物、植物、動物などの多様な生物が有する洗練された機能を、最先端技術を用いて遺伝子・タンパク質の分子レベル、あるいは、細胞レベルで明らかにするとともに、食糧や医療、環境問題の解決手段として生物機能を応用することを目指しています。(1)微生物、植物、動物の持つ多様な生命現象の解明、(2)生物機能を応用した有用酵素や有用抗体、抗がん剤開発のための基礎研究、(3)遺伝子組換え技術や細胞工学的技術を用いた、有用なトランスジェニック(遺伝子組換え)植物や動物の作出、(4)微生物、植物、動物が産出する化学物質について、自然界における機能と意義を明らかにし、先端的なバイオテクノロジーを展開するために必要な知識や技術およびその応用展開能力を学ぶことのできるプログラムです。

Applied Biological Science Program

グローバルに活躍できる人材育成のための英語による分野横断型教育

Applied Biological Science Program(英語による生物生産学主専攻プログラム)を履修する学生は、まず全学提供の英語による教養教育科目や英語およびそれ以外の複数の外国語を履修し、生物生産学部で展開されているすべての学問分野の基礎を築くだけでなく、国際的に活躍できる語学力を身に着けます。また、教養教育科目と並行して、生物生産学の入門となる専門基礎科目および海外実習を含む実験実習を履修します。2年次後期からは、生物生産学部の幅広い学問分野、具体的には、生物環境学、動植物生産学、食品科学、そして分子生物学の専門科目の講義と実験実習をそれぞれの希望する専門分野に合わせたテーラーメード型カリキュラムとして履修し、生物生産学に必要な学識と技術を広く修得します。また、海外協定校からの交換学生用の専門講義や海外協定校で実施される講義、実習および課題研究に取り組むことで、海外でも活躍できる能力を身につけます。3年次からは、特定の専門分野の研究室に所属し、教員と討論しながら卒論研究に取り組み、その過程で問題を発見し、課題を解決し、そして成果を英語で表現する力を養います。本プログラムでは、21世紀の環境・食・健康を担う業界で国際的視野を持った人材、さらには大学院に進学し国際的に活躍する研究者・専門技術者となる素養を持つ人材を養成します。


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