第17回 宇宙の謎を探究したい!

理学部地球惑星システム学科1年 白石 尚輝(しらいし なおき)さん
<大分県立日田
高等学校出身>

等身大の広大生の声を入学希望の方にお届けするコーナー『広大生の生の声』。
第17回は、大分県立日田高等学校出身の理学部地球惑星システム学科1年・白石尚輝(しらいし なおき)さんです。

「本当に素晴らしい先生に恵まれた」と振り返る高校時代。恩師の支えと努力の結果、前期日程で理学部に見事合格。「宇宙の謎を探究したい!」と入学した白石さんに、受験勉強やキャンパスライフについて、いろいろと聞いてみました。

理学部を受験しようと思ったきっかけについて教えてください。

星を見るのが好きで、もともと宇宙の歴史や成り立ちに興味がありました。スケールが大きく、謎が多い宇宙や惑星のことを、ぜひ大学で深く学びたいと思っていました。一方、将来は教員になりたいと考えていたので、広島大学の教育学部自然系コースも検討しました。

最終的な決め手は何だったのでしょうか?

高い専門性を身につけたい!と思い、理学部地球惑星システム学科を選択しました。この学科では、自分の知らないことにたくさん遭遇できるという期待感がありました。また理学部でも、教員免許を取得できることが決定の後押しになりましたね。

受験勉強を始めたのはいつ頃からでしたか?

部活を引退した6月頃から「受験」を少しずつ意識しましたが、「受験モード」という感じではなかったですね。というのも、自分の勉強のベースは学校の授業。授業とその予習・復習が一番の受験勉強になっていました。学校の先生は熱心に指導してくれる方ばかりで、本当に良い先生たちに恵まれていたと感じます。

素晴らしい環境ですね!先生の指導で特に印象に残っていることはありますか?

特に、英語の先生の添削指導が効果的でした。広大の英語の問題は難易度が高く、英作文も出題されます。広大を受験する場合は、英語をいかに克服するか、どれだけ英作文を書けるかが合否を左右すると思っていました。英作文の勉強は自分一人ではなかなか難しく、どうしても後回しになりがちですが、先生の熱心な添削のおかげで、本番でも自信を持って作文を書くことができました。

2次試験では「英作文」を重点的に対策したと話す白石さん

そして見事に前期日程で合格!大分を離れ広島で生活をすることになりました。不安はありませんでしたか?

「何とかなる」と楽観的に思っていたので、不安はなかったですね。実際、新入生オリエンテーションキャンプで学部・学科の友達はすぐにできましたし、サークルで他の学部の先輩や仲間と出会うことができました。さまざまな地域から人が集まっているのも刺激的で楽しいです。

オリエンテーションキャンプでの仮装

どんなサークルに入っているのですか?

「ランナーズ」という陸上サークルに入っています。高校の時に陸上部に入っていたので、大学でも走りたいなと思っていました。普段のトレーニングは、広大のキャンパスの外周を走ること。3周走ると約10㎞になります。基本的には自分のペースで体を鍛えつつ、リレーマラソンなどのチーム競技の大会にも出場しています。

岡山で開催された大会にて

実際に広大で授業を受けてみてどうでしたか?

入学前は宇宙に強い興味があったので、地球内部のことには関心がありませんでした。ですが、授業で地球内部の構造や地球環境の変遷を学ぶうちに、「何気なく住んでいる地球が、こんなにもすごい仕組みだなんて!」と感動しました。講義を聞くだけでなく、カエルの研究で有名な両生類研究施設を見学したり、地層や岩石の野外調査で九州に行ったりもしました。理科好きには、もってこいの環境だと思いますね。

今後受けてみたい授業はありますか?

1年生では理系科目の授業を多く取ったので、2年生からは「歴史」「文学」系の科目も取って幅広く教養を学びたいです。理学部以外の学部の授業も取れるので、他学部の異なった視点や考え方を吸収できたらいいなと思っています。

理系科目以外も学んでいきたいと意気込む白石さん

広大のサポートについてはいかがですか?

地球惑星システム学科では、前期の成績開示のときにチューターの先生と面談がありました。単位やキャンパスライフのことについて、親身に相談に乗っていただけました。また「アルバイトをすると世界が広がる」とアドバイスをいただき、秋から生協で住まいの紹介のアルバイトを始めました。

どんな力が身につきましたか?

いくつものアパートをお客さまと見て回り、部屋の魅力や情報を説明する仕事なので、コミュニケーション力や伝える力が向上したように感じます。これからの時期は新入生を多く案内することになると思うので、いち早く新入生の皆さんに会えるのが楽しみですね。

将来の目標について教えてください。

地元で高校の教員になりたいです。科学の素晴らしさを教えながら、次の新しい時代を担う人材を自らの手で育てたいと思います。高校では専門の地学だけではなく、物理・化学・生物も教えなくてはならないので、基礎知識をしっかり固めておくことは必須。そのうえで、宇宙や地球について、高い専門知識を卒業までに身につけたいです。

最後に、広大へ入学を考えている後輩へ熱いメッセージを!

「苦悩を突き抜け歓喜に至れ」。受験勉強に疲れた時はこの言葉をぜひ思い出してください。苦しんだ先に幸せがあります。苦しい勉強の先には、充実したキャンパスライフが待っていますよ。

広大は研究施設が充実しています。入学後は自分の学びたいこと、研究したいことがきっと存分にできるはず。また文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」(※)のトップ型にも採択されています。今後ますます発展していく広大で、一緒に学び、楽しい思い出を作りましょう!

(※)徹底した「大学改革」と「国際化」を断行し、世界的に魅力的なトップレベルの教育研究を行う大学や我が国社会の国際化を牽引する大学を重点支援することを目的とした事業。広島大学は、世界トップ100の総合研究大学を目指し、教育力、研究力強化の改革に取り組んでいます。

2015年2月23日 記事・写真/広報グループ(i・N)、 取材場所/「la place(ラ・プラス)」(マーメイドカフェ広島大学店)


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