
総合科学部 総合科学科 社会文化プログラム 3年 平野 詩歩(ひらの しほ)さん
<広島県立呉三津田高等学校 出身>
等身大の広大生の声を、入学希望の方にお届けするコーナー『広大生の生の声』。
第3回は、現在就活中の、総合科学部3年・平野詩歩さん。学生記者、広報誌編集、入試広報スタッフ、キャンパスガイドなど、多方面で活動経験のある平野さんに、受験生のころや大学生活について、インタビューしました。
広島大学を受験しようと思ったきっかけは?
広島大学の総合科学部なら、私のやりたいことができそう!と思ったから。私、興味を持ったことに、すぐに向かっていっちゃうタイプなんです。高校選びも、放送部にあこがれて、呉三津田高に決めたぐらいですから。その放送部の座談会企画で、ある卒業生の方にアドバイスをいただき、それがきっかけで、広大に決めました。
どんな言葉だったのですか?
「ありとあらゆるものに興味を持って、総合力、人間力をつけろ」と。放送局で働いている先輩だったので、私にはその言葉が響きましたね。それで、「総合力」「人間力」、というキーワードで大学を調べたら、広島大学の総合科学部に出会いました。
もともと、興味のあることがたくさんあって、志望学部もしぼれないでいました。でも、総合科学部なら、文系も理系も学べるし、なにより「いろんなことができそう」という可能性を感じたんです。

受験の準備はいつごろから始めましたか?
高2の夏ごろからです。それまでは部活一本って感じで。このままだとやばい!と思って、受験について本気で考え始めました。親にも相談して、一般入試を考えつつ、自分の性格に合ったAO入試にチャレンジすることに決めました。総合科学部のAO入試は、書類審査に合格した後は、小論文と面接。人と話すことや自己PRは得意だったので、この方式なら自分の良さが活かせる、と思いました。
予備校や、塾、家庭教師などを利用しましたか?
してないです。私は高校の授業や先生をフル活用した、という感じですね。
例えば、高3の夏休み前に、総合学習の時間で、「受験したい大学の志望理由書を書こう」という課題がありました。みんなは授業で作成しただけで完結していたようですけど、私は、「本番の入試対策に使える!」って思いました。
そこからは、進路の先生や国語の先生を巻き込んで、添削に添削を重ね、志望理由書を練り上げました。実際に、AO入試の書類審査で、志望理由を書くときに活かせました。
書類審査に受かってからの小論文・面接対策も、高校の先生に助けていただきました。複数の先生にチェックしてもらいたかったので、いろんな先生を昼休みに追っかけまわしたりして(笑)。自分でも、よくあれだけ頑張れたなあ、って思います。きっと、部活に打ち込んでいたおかげで、パワーが溢れてたんでしょうね(笑)。

添削を重ねた志望理由書の案
行動力ありますね! ところで、広大のオープンキャンパスには参加しましたか?
参加しました。総合科学部に行きましたよ。それと、オープンキャンパス以外で、「総合科学部一日体験入学」にも参加しました。倫理の模擬授業が面白かったことが、印象に残っています。
さて、実際に広大へ入ってみて、良かったことは?
私は社会学が専門ですが、外国語の授業でフランス語も勉強しています。
それで今、家族社会学をテーマに卒論を書いてるんですけど、フランス語を勉強していると、フランスの家族社会について知る機会が出てくるんです。そんなとき、社会学とフランス語という全く違う学問がつながって、新しい発見があります。
これって、一つの学問だけをやっていたら気づかないだろうなって思うんです。自分の興味の先がつながって、新しく深い発見がある。そのことが面白いですね。
あとは、友だち関係です。総合科学部は、文系理系の混合プログラムなので、別のプログラムの友だちと話すと楽しいんですよ。自分の知らない、他分野の話が刺激になって。

友だちとの写真。一枚一枚、エピソードを語ってくれました。

宍道湖・中海に関する調査実習で、島根県松江市へ。一番右が平野さん。
写真からも、仲の良さがうかがえますね。では最後に、広大へ入学を考えている後輩に向けてメッセージを!
広大に興味を持っている人は、なぜそう思ったか、自分に問いかけてみてください。そして、自分の興味、関心の対象を見つめ直してください。
この大学に入ろう!ではなく、そこに入って何をしたいかが、大事だと思うから。それが、大学に入ってからの目標になると思います。自分を信じて、頑張ってください!

2011年12月13日 取材・編集:広報グループ 場所:中央図書館BIBLA Group Space