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日本歯科医師会主催のSCRP日本代表選抜大会で歯学部歯学科5年生が優勝しました



日本歯科医師会主催(デンツプライ社後援)のスチューデント・クリニシャン・リサーチプログラム(SCRP)日本代表選抜大会が、平成23年8月19日(金)に歯科医師会館(東京都)で開催されました。

参加大学21校の代表学生が日頃の研究成果を競い合い、そのなかで広島大学歯学部代表(歯学科5年生髙才 東さん)が優勝しました。

今後、髙才さんは日本代表として平成23年10月8日(土)米国ネバダ州ラスベガス市で開催されるADA/SCRP大会で、米国並びに各国代表と共にプレゼンテーションを行ない、歯科学生による国際的かつ友好的な学術交流を行う予定です。

○優勝・日本代表 :基礎部門第1位  歯学部歯学科5年生  髙才 東(こうさい あずま)

○研究テーマ    :歯周病予防と治療を目的としたラクトフェリンの応用



(受賞の感想)

未だに優勝した事が信じられませんが、多くの助けを得て授賞出来た事を実感しています。

まだまだ発展的な内容なので今後も研究を進めて行ければと思っています。



(今回の研究テーマについて)

歯周病とは慢性炎症性疾患ですが、炎症のコントロールが困難であるという大きな問題があります。

近年、ラクトフェリンはTNF-αやIL-1βといった炎症性サイトカインの発現抑制を介して抗炎症効果を発揮する事が報告されています。

TNF-αは RANKL依存、非依存性の破骨細胞の分化・誘導を行うことで歯槽骨を破壊するため、ラクトフェリンの作用で破骨細胞の分化・誘導を抑制できるのではない かと考えました。

またラクトフェリンには骨形成を促す作用があるとも言われているので、歯周病における歯槽骨吸収の予防薬、そして治療薬としての応用を考えました。

実験か らラクトフェリンはLPS誘導性の歯槽骨破壊を 直接、間接的に破骨細胞の分化誘導を抑制する事で防ぐことが分かりました。

また、骨芽細胞に対しても石灰化物の形成を促進することが分かり、歯周病に対し てラクトフェリンが予防的、治療的に応用できる可能性を示唆する結果を得ることができました。



※その他詳細は、デンツプライ三金株式会社平成23年8月22日付けプレスリリースをご覧ください。

〔問い合わせ先〕

医歯薬学総合研究科等学生支援グループ(歯学部担当)

TEL082-257-5613


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