このたび,本学 牟田泰三学長と本学名誉教授(元理論物理学研究所教授)木村利栄先生が第3回素粒子メダルの賞を受賞いたしました。
なお,表彰式は3月30日(日),日本物理学会第58回年次大会で開かれた素粒子論懇談会(東北学院大学 土樋キャンパス)において行われました。
素粒子メダルは,理論物理学分野の一つである素粒子論研究分野で,独創性において傑出しかつその後の素粒子理論の発展に大きな影響を与えた業績に対して贈られるものです。今年度(平成14年度)は第3回で,6名の委員で構成された選考委員会による受賞候補者の選考を経て決定されました。今年は受賞研究2件が共に広島大学のダブル受賞の形になりました。
牟田学長の受賞業績は「QCD理論における繰り込み処方(MS bar scheme)の研究」であり,受賞の対象となった原著論文は引用回数が960と言う著名論文です。
また,木村先生の受賞業績は「重力外場中でのカイラルアノマリーの研究」であり世界に先駆けたオリジナルな業績です。共に素粒子論の基礎である場の理論の量子効果に関する研究の発展に大きな貢献をなしたと認められたものです。
【問い合せ先】
総務部秘書室
電話(0824)24-6006