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日刊工業新聞社主催 「モノづくり連携大賞」でNEDO賞受賞!



コンソーシアムで開発した樹脂の自動車内装材成形品

 広島大学産学連携センターの白浜博幸助教授らは「第1回モノづくり連携大賞」(日刊工業新聞社主催、新エネルギー・産業技術総合開発機構=NEDO共催、文部科学省・経済産業省後援)のNEDO賞を受賞することとなりました。

 対象となった全国の大学、研究機関などから105件の応募があり、大賞、NEDO賞など計9件が選定されました。10月11日から開催される「産学官技術交流フェア」(日刊工業新聞社主催、東京ビッグサイト)にて表彰式ならびに受賞のプレゼンテーションが行われます。

 本賞は産学官連携の優れた事例を顕彰し、我が国産学官連携の一層の普及発展につなげる趣旨で新設されたものです(記事の詳細は下記のURLを参照下さい)。



 この賞の背景となった研究は、経済産業省の助成制度「地域新生コンソーシアム研究開発事業」であり、平成16〜17年度の約2年間、「ポリ乳酸射出成形による自動車モジュール部品の新規開発」のテーマで検討したものです。白浜助教授がプロジェクトリーダーを務めた本コンソーシアム研究のメンバーは、マツダ、西川ゴム工業、ジー・ピー・ダイキョー、西川化成、日本製鋼所、ヤスハラケミカル、マナック、近畿大学工学部、酒類総合研究所、広島県立西部工業技術センター、ひろしま産業振興機構(管理法人)であり、マツダを頂点とする自動車関連企業と公的研究機関とのいわゆる産学官連携が非常にうまく機能した事例として評価されました。



 ポリ乳酸(PLA)は従来の石油由来のプラスチックとは異なり、植物(デンプン)を原料として合成されるためバイオプラスチックとも呼ばれています。PLAは特殊な酵素などにより分解され、最終的には炭酸ガスと水に還元されます。また、焼却処理しても環境中の炭酸ガス濃度は一定に保たれる(カーボンニュートラルな)材料のため、地球環境にやさしいプラスチックとして石油由来のプラスチックに替わり今後の利用が大いに期待されています。



 マツダは今後数年間のうちに、本コンソーシアム研究開発事業で開発したPLAを主材とする材料により成形した部品を自動車内装材として採用の予定です。また、白浜助教授らは自動車以外の分野、例えば、家電製品・OA機器・携帯電話などのハウジング部材、あるいはオフィス家具部品などの用途開発もコンソーシアムメンバーと共に行っています。





【問い合わせ先】

 産学連携センター 産学共同研究オフィス

 白浜 博幸 [電話]082-421-3644

 [メールアドレス]hiro50@hiroshima-u.ac.jp


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