広島大学総合博物館では、下記の予定で第7回公開講演会を開催します。題目は
『島がなくなる−ナナツバコツブムシ、生物浸食作用−』です。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、ホポロ島。数十年のうちに姿を変えてしまったこの
島の住人は体長1cmでした。
たった数十年の間に島がみるみるなくなっていく。その原因が体長1cm程の虫によ
る【生物浸食作用】であるという驚きの事実が明らかになってきています。今回の
講演では、前例を見ない程の早さでホボロ島が小さくなってきた経緯を紹介し、浸
食の担い手である“ナナツバコツブムシ”がいかにして島を削ってきたのか、また
その興味深い生態などを解説して頂きます。
また、一時間程度の講義の後、博物館本館で展示資料を前にしてのギャラリー
トークを予定しております。ギャラリートークでは、ナナツバコツブムシの標本
や、生物浸食によって実際に削られた岩等を見ながら、生物浸食の意外な力につ
いて語って頂きます。
本講演会は、学外の方にもご参加いただけることを期待したものです。
参加の申し込みは必要ありませんので、興味のある方は、お気軽にご来聴くだ
さい。
記
【題目】島がなくなるーナナツバコツブムシ、生物浸食作用ー
【日時】2007年6月29日(金)18:00−19:30
【会場】教育学研究科L105教室(総合博物館本館隣)
【講師】沖村 雄二 氏(広島大学名誉教授)
※当日は博物館本館を18:00まで開館しております。
【問合せ先】
広島大学総合博物館
電話:082-424-4212
※広島市内から電話をお掛けの場合は、市外局番(082)が必要です。
詳細は、博物館ホームページにも掲載しております。