大学を取り巻くコンピューティング環境はPC単体の性能向上とネットワーキングテクノロジーの発展によりPCクラスターとグリッド化が急速に普及しつつあります。全国の大型計算機共同利用センターでもスカラー計算機を数百台結合したコンピューティング環境に移行しつつあります。
このような環境において広島大学でも平成16年度に計算機更新を迎え教育用に数百台のPC端末を更新する計画でその有効利用を検討しています。この機会にPCクラスターを研究し積極的に利用している理化学研究所の話と並列コンピューターとインターコネクトの開発動向などの話をテーマとして取り上げました。事前のお申込は不要ですので、お気軽にご参加ください。
日時:2003年10月1日(水)午後2:00−4:50
場所:広島大学 ライブラリホール(東広島キャンパス中央図書館一階)
プログラム:
2:00−2:30
情報メディア教育研究センター 助手 庄司文由
「次期計算機システムにおける広大キャンパスグリッド化計画」
広島大学次期計算機システムの中で高度科学技術計算に関
係する部分の概要と、それらの計算資源を透過的、統合的
に利用するためのキャンパスグリッド化について説明する
2:30−3:30
理化学研究所 情報基盤研究部情報環境室長 工学博士 姫野龍太郎
「理研スーパーコンバインドクラスタの狙い」
理化学研究所ではこれまで使っていた富士通製ベクトル計
算機 VPP700E/160を中核としたスーパーコンピュータシス
テムを 2004年2月にリプレイすることとした。新しいシス
テムは総数1024ノード2048のインテル製Zeonを使ったPCク
ラスタと NEC製SX7-32を中核とするものである。その構成
とシステム設計の狙い、考え方を紹介する。
3:30−4:10
富士通研究所 取締役 ITコア研究所長 宮澤君夫
「情報技術の未来」
4:10−4:50
富士通(株) IAサーバ開発統括部 プロジェクト部長 工学博士 石畑宏明
「サーバ間高速インタコネクトの動向」
大規模なPCクラスタが登場する背景にはサーバ間インタコ
ネクトの高速化と標準化の進展がある。本講演では、高速
インタコネクト技術の現状と動向について紹介する。
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【お問い合せ先】
情報メディア教育研究センター
電話 0824−24−6252
E-mail helpdesk@hiroshima-u.ac.jp