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「月の進化モデル」の再考を促す重要な発見-寺田健太郎准教授(大学院理学研究科)



アフリカのカラハリ砂漠で見つかった月の隕石

 広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻の寺田健太郎准教授が、アフリカのカラハリ砂漠で見つかった月の隕石に、月の誕生から間もない約43億5千万年前の火山活動でつくられた鉱物が含まれていることを、新たな年代分析手法で突き止め、12月6日発行の英国科学雑誌ネイチャーに発表しました。



 地球から見た時に黒く見える「海」と呼ばれる平地は、これまでアポロ計画などの月探査計画で地球に持ち帰られた「海」の岩石の年代分析から、29〜39億年前に形成されたというのが定説でした。

 

 これに対し、広島グループ・寺田健太郎准教授は、1999年にアフリカのボツワナの砂漠で発見された「カラハリ009」月隕石に着目。広島大学の年代分析装置SHRIMP(シュリンプ)で年代分析を行った所、約43億5千万年という月の玄武岩では最古の年代を示す鉱物を発見しました。この成果は、現行の「月の進化モデル」の再考を促す極めて重要な知見となります。





【お問い合わせ先】 広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻 准教授 寺田健太郎

             電話:082-424-7478

             URL:http://www.geol.sci.hiroshima-u.ac.jp/~geochem/geochem.html  


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