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[研究成果]災害時の緊急仮橋の実証実験成功 モバイルブリッジ(R)4号機



モバイルブリッジ写真

災害時の交通経路をより短時間で確保するインフラ技術のイノベーション



広島大学大学院工学研究院の有尾一郎助教らは、迅速な災害復旧を実現するため、高度なインフラ技術のイノベーションとなる伸縮型の緊急仮橋「モバイルブリッジ(R)」を、平成18年から一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(以下、施工総研)、星軽金属工業株式会社、株式会社アカシン、三協立山株式会社三協マテリアル社、株式会社 横山基礎工事と産学共同研究で開発しています。

今年3月、福山市本郷町の本郷川河川敷において、モバイルブリッジ(R)4号機の実証実験を行いました。

実証実験の様子はこちらからご覧ください。

【ポイント】

自立展開する橋へ改良!

橋の組立式を排し、トレーラーからの積み下ろしにクレーンは不要

今回(今年3月)の実証実験は、モバイルブリッジ(R)4号機を福山市本郷町の本郷川河川敷で、実際に搬入・架橋・渡橋・撤収を行いました。

基礎工事等を施さない災害復旧現場を想定し、片岸からクレーンを用いずに迅速に自立展開させ、しかも少人数で安全に架橋できることが確認できました。(実証実験の詳細は、別紙参照)。

今後も、一刻を争う災害時の緊急経路の確保ならびに迅速な災害復旧に資するため、さらなるMBの進化・改良を重ねていきます。

【モバイルブリッジ(R)の概要】

モバイルブリッジ(R) (以下、MB)は、従来の上・下弦材を有するトラス橋と異なり、主要な構造部材をX形で連鎖させたシザーズ構造にすることで、橋の伸縮機能と強度を確保した緊急用の新しいタイプの橋です。橋本体を軽量化することで、機動性と機能性を高め、橋の本格的な基礎工事を不要とし、仮設可能な場所へ運び架橋できる、災害の被災地等のライフラインの確保に適した緊急用の橋です。橋のコストでも本格的な基礎工事や組立が不要なので、トータルコストも抑えられます。

橋としては世界初・最大・最速・最強・軽量化の展開型の仮橋で、橋と走行路が連動して展開するため、展開後瞬時に通行が可能です。これにより、橋の架設時間を大幅に短縮でき、一刻を争う災害時の緊急経路を確保できます。

【お問い合わせ先】

(地域貢献・開発相談に関すること)

広島大学 産学・地域連携センター 地域連携コーディネータ 穐丸

TEL:082-424-4482 Mail:akimaru*hiroshima-u.ac.jp

(研究内容に関すること)

広島大学大学院工学研究院工学研究院 助教 有尾一郎

TEL:082-424-7828・7819 Mail:bridge2*hiroshima-u.ac.jp

(リリースに関すること)

広島大学学術・社会産学連携室広報グループ 担当:和木

TEL:082-424-6013 Mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp

(*は半角@に変換して送信してください)


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