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原爆ドームの大型破片を元安川から引き上げました



11月24日、広島大学原爆瓦発送之会(会長:嘉陽礼文研究員、以下「同会」)は、原爆ドームのそばを流れる元安川から大型の破片(被爆石材)を引き上げました。原爆ドームの前身・広島県産業奨励館5階バルコニーの手すりの一部とみられます。

元安川から引き上げられた原爆ドームの破片

埼玉県の修学旅行生らに破片について説明する里田教授

(右手前、白色のヘルメット姿)

同会は、平成25年から元安川で原爆ドームの破片の採取を行ってきました。今回引き上げられた大型の破片は、採取開始当初から存在は確認できていましたが、部位の特定までは至っていませんでした。しかし、今年、本学原爆放射線医科学研究所附属被ばく資料調査解析部の協力により、原爆ドームの被爆前の鮮明な外観写真を入手し、部位の特定に至りました。



今回のクレーン車を使った引き上げは、海外からの観光客や修学旅行生らが見守る中、行われました。あわせて、嘉陽研究員と本学医学部医学科1年の山田菜央さんが冷たい川に入り、小型の破片の引き上げ作業を行いました。また里田隆博 大学院医歯薬保健学研究院教授による破片の説明なども行われました。



引き上げられた破片は、本学霞キャンパスの医学資料館に運ばれました。調査とあわせて、洗浄や塩抜き、説明パネルの作成など行った後、来年4月から同館で展示を開始する予定です。

嘉陽研究員は「被爆建物の一つである医学資料館に原爆ドームの破片が展示される。非常に感慨深い。そして破片に触れることで、原爆死没者をしのんでいただきたい。また国内外の方々に原爆の恐ろしさを感じてもらいたい」と話しています。

他の破片の引き上げ作業を行う嘉陽研究員(左)と山田さん 医学資料館前で行われた破片の設置作業

【問い合わせ先】

教育・国際室 国際交流グループ  

嘉陽礼文

FAX:082-424-4545


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