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第38回広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催します



広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で、広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しています。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。第38回のセミナーを以下の日程で開催しますので、ご参集下さい。



【日時】平成28年1月29日(金)16:20~17:50



【会場】広島大学東広島キャンパス工学部110講義室

※会場までのアクセスは
こちらをご参照ください。

(本学HP「工学部・工学研究科アクセス」のページへ移動します。工学部の建物配置図、教室配置図もご確認いただけます。)



【プログラム】

解説:広島大学大学院工学研究院  教授 松村幸彦

司会:広島大学 特別研究員 Thachanan SAMANMULYA



講演:広島大学大学院先端物質科学研究科 客員研究員 Lai Thi Hong Nhung



「マンゴーの保存を目的とした抗菌キトサン-ナイシンフィルムの調製」



ベトナムでは、果実の防腐目的に化学物質が良く用いられているが、健康被害をもたらすだけではなく、果実の品質を低下させる場合がある。2%キトサン、1%乳酸、1%グリセリン、1000IU/mlナイシン混合液から調製し、その抗菌性をグラム陽性細菌である2種類の病原微生物(Listeria monocytogenes、Bacillus cereus)を用いて検証した。さらに、実際にマンゴーを用いて試験したところ、室温で12日間後においても良好な保存状態であった。





講演:広島大学大学院先端物質科学研究科  M2 仁木 大輔



「放射性物質汚染有機廃棄物のメタン発酵法処理技術の開発」



現在、放射能で汚染された植物は焼却により処分されている。しかし、この方法では放射性物質が飛散する恐れがある。そこで、本研究では汚染された植物をメタン発酵で処理することにより、放射性物質を飛散させず、加えて、その際に発生するメタンガスを燃料として回収することを目的とする。また、汚染された植物をメタン発酵した例は今までに無いため、減容化処理の前後で放射性物質の挙動の解明についても目的としている。





講演:広島大学大学院工学研究科   M2 明山佳樹



「麦焼酎残渣の水溶性成分の超臨界水ガス化」



超臨界水ガス化により、含水性バイオマスである麦焼酎残渣からエネルギーを回収する試みがある。焼酎残渣には水に可溶な液相成分と不溶な固相成分とに分けられ、液相成分は灰分が存在せず、反応速度も速く有用なエネルギー源になりえる可能性がある。しかし、麦焼酎残渣の液相成分の超臨界水ガス化は行われていない。そこで、本研究では麦焼酎残渣の濾液を試料とし、液相成分を超臨界水ガス化し、そのガス化挙動を確認することを目的とする。



「麦焼酎残渣の超臨界水ガス化反応機構」



含水性バイオマスを効率よく利用できる技術として超臨界水ガス化が挙げられる。食品廃棄物の一つとして、灰分が少ない焼酎残渣が挙げられ、その超臨界水ガス化特性を知ることは重要である。焼酎残渣を試料とした研究も行われているが、その反応機構について言及し、かつ分解速度について考察した研究は報告されていない。本研究では、試料に麦焼酎残渣を選択し、その反応機構を解明し、超臨界水中の挙動を確認することを目的とする。





※なお、18:00より意見交換会(参加費 800円)を開催します。ご都合のつく方はこちらにもご参加下さい。



【お問い合わせ先】

中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)

TEL:082-424-5762

FAX:082-422-7193

E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)


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