広島大学大学院理学研究科 関根利守教授らのグループは、中国工程物理研究院衝撃爆轟研究所や西南交通大学高温高圧物理研究所との共同で、地球のコアに存在する軽元素構成成分とその量の特定に成功しました。
この結果は、地球の内部温度の見積もりにも大きな影響を及ぼし、これまで考えられていた約6,000度より低温(500-1,000度程度低温)であるこ とを示唆しています。このことはマントル最下部の温度にも影響を及ぼし、今後の地球の形成史研究に大きな影響を与えると考えられます。
平成28年3月2日に、東広島キャンパスで記者説明会を開催しました。
記者説明会の様子
【本研究成果のポイント】
・これまで、地球のコアの軽元素の成分構成は推測値しかなかった。
・地球コアの温度・圧力下での密度と地震波速度の測定を行い、地球のコアの軽元素の成分構成を決定した。
・本研究成果は、地球の内部温度が、これまでの推定値より低温(500-1,000度程度低温)であることを示唆し、今後の地球の形成史研究に大きな影響を与える。
【研究に関するお問い合わせ先】
広島大学大学院理学研究科 教授
関根 利守(せきね としもり)
Tel: 082−424−7474
E-mail: toshimori-sekine@hiroshima-u.ac.jp
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