大地震の後、火山が噴火する事実は昔から指摘されていましたが、地震が噴火を誘発するメカニズムについて、定量的な解明には至っていませんでした。
今回、広島大学大学院総合科学研究科並木敦子准教授が、ドイツの研究機関であるGFZ Potsdamの研究者と共同で、誘発地震のメカニズムを理解する目的で、マグマの模擬物質を用いた振動実験を行い、噴火を起こす誘因となり得るスロッシング*が起きうることを初めて明らかにしました。このスロッシングによりマグマ中の気泡が崩壊する条件を解明し、噴火が地震に誘発された可能性を定量的に推定するに至りました。
*スロッシング:液体を入れた容器を振動させた場合、内部の液体の揺れと容器の揺れが共振して、液体が大きく揺すられる現象
平成28年5月20日、本件について、広島大学東広島キャンパスにおいて記者説明会を行いました。
説明を行う総合科学研究科並木准教授
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