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【研究成果】自分好みのチョコ作りが楽しめる石臼『ショコラミル』がバレンタインデーより販売開始

 広島大学大学院生物圏科学研究科(食品物理学研究室)の上野 聡教授、広島大学名誉教授の佐藤清隆氏、有限会社石の三徳、有限会社井上石材が協力し、世界でも珍しい、カカオ豆から自分好みのチョコレートが作れる石臼 『ショコラミル(Chocolat Mill)』作りに取り組みました。このたび製品化にこぎつけ、2月14日バレンタインデーより販売を開始しました。     

ショコラミル(Chocolat Mill)の特徴

  • 誰でも簡単にカカオ豆からチョコレートを作れる、手回しの豆挽き石臼です。
     
  • 石臼の上からカカオニブ(カカオ豆を砕いてフレーク(チップ)状にしたもの)を入れ、取っ手をぐるぐると回転させると、カカオが摩砕されて石臼の中で溶け、数分後、とろりとした天然素材100%のチョコレートが出てきます。
     
  • 石材には岡山県矢掛町の国産銘石「白桜みかげ」を使用し、採掘元である井上石材の石職人が一つ一つ丹精込めて作り上げました。工夫を凝らして軽量化を実現した、女性や子供でも取扱いやすい設計です。

お好みで生クリームを加えて生チョコにしたり、自分好みのチョコレート作りが楽しめる

製品化までの経緯

 カカオ豆からのチョコレート作りには、豆を磨砕する作業が必要なため、これまでは専用の磨砕装置を持つ一部の人にしか作ることができませんでした。

 世界のチョコレート研究の第一人者といわれる広島大学の佐藤清隆名誉教授は、古代メソアメリカ時代の女性たちが、石の板(メタテ)と棒(マノ)でカカオ豆を磨砕してカカオ飲料を作っていたことに着目しました。
 古代メソアメリカのように自分たちの手で直接カカオを磨砕できる方法はないかと考えた佐藤教授が思いついたのは、日本古来の伝統工芸品の“石臼”でした。
そして、“チョコレート作りをどこでも誰でも簡単に”を実現するため、佐藤名誉教授をプロジェクトリーダー(発案者)として2016年3月に立ち上がったのが、チョコレート専用の手回し石臼『ショコラミル』の開発プロジェクトです。

 プロジェクトには、広島大学生物圏科学研究科食品物理学研究室で佐藤名誉教授と共にチョコレート研究を行っており、「チョコレートはなぜ美味しいのか(集英社新書/平成28年12月出版)」の著者である上野聡教授もサブリーダーとして加わりました。
 上野教授は、チョコレートの温度変化や撹拌(かくはん)する時の分子構造を解明することにより、“おいしい”といわれるチョコレートができるメカニズムを研究しています。
プロジェクトメンバーである有限会社石の三徳(東広島市西条町)、有限会社井上石材(岡山県矢掛町)の協力を得て、石臼を40℃以上に保って豆を溶かす仕組みや、カカオ豆を細かく摩砕する構造を考案しました。

 

平成28年11月6日の広島大学大学祭で、『ショコラミル』の初号機が一般公開

 バレンタインデーの販売開始に先立ち、本学でも2月3日に記者会見を開きました。本学の上野教授、佐藤名誉教授から、『ショコラミル』の概要と製品化に至った経緯を説明したあと、上野研究室の学生が『ショコラミル』を使ったチョコレート作りの実演を行いました。

 参加者の皆さんにも、ドライフルーツと合わせて、できたてのチョコレートを試食してもらいました。石臼からとろりとしたチョコレートが溶け出すとともに、カカオの甘い香りがふわっと立ちのぼり、記者会見は終始和やかな雰囲気で進みました。

説明する佐藤清隆名誉教授(右から1人目)と、石臼を回す上野研究室の学生たち

お問い合わせ先
広島大学大学院生物圏科学研究科食品物理学研究室 教授 上野 聡

電話:082-424-7934
E-mail:sueno*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えて送信してください)


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