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「難病(ALSなど)や重度障害者のための支援ICTのフェスティバル」に出展しました

9月9日に、広島市内の繁華街にある商業施設「シャレオ」で開催された「 ICT フェスティバル in 広島 2017~難病(ALSなど)や重度障害者のための支援ICTのフェスティバル」で、広島大学大学院教育学研究科特別支援教育学講座の氏間准教授と学生らが日頃の研究成果などを出展しました。

ブースと説明担当の学生

本フェスティバルは、ICTを福祉や支援に活用することを多くの市民に認知してもらうことを目的として、年に1回開催しているもので、広島では初めての開催でした。今回は意思伝達装置や視線入力装置、肢体不自由に対する支援装置が中心で、視覚障害に焦点を当てた出展は、本学のみでした。

会場には、たくさんの来場者だけでなく、本学のOB・OGや日頃お世話になっている地域の方なども駆けつけてくださいました。

氏間研究室のブースでは、眼が見えにくくなったり、見えなくなったとしても、タブレットやスマホなどの身近な道具を活用することで、生活を豊かにしたり、質を高めることが可能であることを体験していただきました。

氏間准教授は、今回の出展にあたって、「少しの工夫で、諦めていたことにチャレンジできることを、多くの方に知っていただくことは、私たちの研究室が行なっていることを社会に役立てることにもつながります。今後も、引き続き、このような機会を捉えて、日本に160万人いるとされる見え方に困難を有する方々に貢献していきたいと考えています」と話しています。

来場者に説明している様子

【出展にあたって説明を行った学生の感想】

今回の出展内容は、私たちが所属する研究室の専門である視覚障害に関する出展であったため、今回のイベントにお越しいただいた方のニーズにマッチするのかと、やや不安に感じておりましたが、拡大読書器や顕微鏡など、少しの工夫で見やすさを実感できることに高い関心を寄せていただきました。 

また、教育や療育の関係者の方にも多数お越しいただき、「授業場面で、顕微鏡で児童が見ているものをスクリーンでみんなに共有できますね。」「視野測定というところまで意識が向いていませんでしたが、これまでの情報提示の仕方を見直す機会になりますね。」といった声もあり、来場された皆様にも、有益な情報をご紹介できたのではないかと感じております。また、それと同時に、私たち学生にとっては、様々な分野の現場の方や高齢の方で見ることが難しくなったという方のお話を直接お聞きすることができ、これからも「見やすさ」を追求していくことへの意義を改めて持つことができました。

多くの市民の皆様に認知いただくことを目的としたイベントでしたが、ICTといった1つの共通項を通じて教育や福祉、医療といった様々な分野の知識や技術が集結することで、お互いの情報を共有することができる貴重な機会であったと思います。

【出展内容】

(左から)
・タブレットに拡大したり配色を変えたりして表示する拡大読書器(日本には1台しかない機種です)
・顕微鏡の接眼レンズに取り付けて大きく表示できるホルダー(顕微鏡に取り付けた状態で展示)
・自身の目の状態をセルフチェックできるアプリ「日用視野測定ツール」(氏間研究室製作)
・氏間研究室の紹介ビデオ

【お問い合わせ先】

広島大学 大学院教育学研究科特別支援教育学講座
准教授 氏間 和仁

E-mail:ujima*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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