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シンガポールで産学官連携セミナーを開催しました

高齢化が進むシンガポールでは、日本同様、健康寿命の延伸は深刻な社会的課題となっています。産学・地域連携センターは、11月12日、第1回広島・シンガポール産学官連携セミナーとして、「健康と機能性食品について」の講演会を開催しました。

平見グローバルイノベーション部門長の開会あいさつに続き、医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授による「プロバイオティックス乳酸菌L8020の口腔内ケアへの応用」の講演が行われました。L8020は虫歯菌、歯周病菌、カンジダ菌を抑制する働きがあり、国内外の企業がオーラルケアのタブレットなどに多数商品化しています。

続いて、テマセク・ポリテクニックのカルパナ バスカラン教授より、「機能性食品産業をサポートする - 製品コンセプトから商品化へ」と題して、慢性疾患の95%が食生活に起因していること、機能性食品メーカーに透明性が求められていること、イノベーションのプロセスなどの講演がありました。

医歯薬保健学研究科の野田正文特任准教授は、「健康を増進する植物由来乳酸菌の適用による予防・未病治療薬の治験」と題して、植物から分離された植物乳酸菌を利用し、生活習慣病と神経変性疾患(アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、緑内障)、ならびにウイルス感染症などの予防改善を目指し、創薬の観点から研究し、商品化も行っている旨講演しました。最後に南洋理工大学人工酵素・天然製品センターのジェームズ P タム教授が「ハーブ製品の新しいケミカルスペース」と題して、薬草を用いたペプチドによる創薬について紹介しました。

セミナー後にはフリーネットワーキングと企業との個別面談を実施しました。
シンガポールはイノベーション・ハブであり、世界中から企業や研究所、政府機関が集まっています。今後産学官連携に繋げて行きたいと考えます。

二川教授による講演

野田特任准教授と
熱心に講演を聴く参加者

広島大学発の商品に関心を示す
参加者

お問い合わせ先

広島大学産学・地域連携センター
グローバルイノベーション部門
TEL:082-424-4313


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