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第27回ペスタロッチー教育賞の表彰式及び記念講演を開催しました

記念講演中の和田氏(左)と桑原氏(右)

12月14日、優れた教育実践者を顕彰するペスタロッチー教育賞を広島市教育委員会主事・広島市立二葉中学校前校長の和田晋氏及び児童養護施設舞鶴学園に授与しました。

スイスの教育家ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーにちなんだ賞で、今年で27回目になります。

和田氏は、広島大学大学院学校教育研究科修了後、30年以上にわたり学校の教師をしながら様々な問題を抱えた子どもたちのために夜回り活動を行い、校長となった二葉中学校では、学びの楽しさや意味を大事にした様々な改革に取り組むなど、子どもたちに居場所とやりがいのある場を学校や地域にもたらしてきた実践が評価されました。

舞鶴学園は、戦後70年以上にわたり、児童養護施設として、虐待や貧困、保護者の死や病気等、なんらかの理由で保護者とともに暮らすことができなくなった子どもたちに生活の場を提供し続けており、2001年秋からは大舎制から小舎制へ転換し、小舎という家庭的な環境の中で子どもたちが育ち合うことを目指す活動が評価されました。

表彰式では、越智光夫広島大学長、小山正孝教育学研究科長からの挨拶、もみじ銀行の小田宏史頭取からの祝辞の後、越智学長から表彰状、胸像および副賞が、中国新聞社の岡谷義則社長から記念品が贈られました。

表彰式の後に行われた記念講演で、和田氏は校長を勤めた二葉中学校での取り組みや、ご自身の地道な夜回りの活動を紹介した上で「子どもはみんな素直で、愛情を持って接すれば応えてくれる。周囲の大人が作る環境が様々な影響を与えており、モデルとなる大人の存在が大事である」と話しました。

続いて舞鶴学園の桑原教修理事長は、「家族の勉強を教えてください」という子どもの声をきっかけに小舎制へと転換し、家庭的な環境の中で自立的管理を地道に続ける児童養護施設での取り組みを語り、「子どもたちの自立を考えるのみで、これまで第三者からの評価を得る機会は全くなかった。この度の受賞は光栄であるとともに、これまで取り組んできたことの意味を確認することができ、学園の今後の活動の励みになる」と受賞の喜びを語りました。

参加した学生や教職員、市民の方約100人からは大きな拍手が送られました。

越智光夫広島大学長挨拶

小山正孝教育学研究科長挨拶

もみじ銀行の小田宏史頭取から祝辞

越智学長(右)と和田氏(中)

越智学長(右)と桑原氏(中)

中国新聞社の岡谷社長(右)から記念品を授与された和田氏(中)

中国新聞社の岡谷社長(右)から記念品を授与された桑原氏

 記念講演に聞き入った参加者

お問合せ先

広島大学教育学研究科支援室(総務・人事担当)

Tel:082-424-4684・5605


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