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【2019/12/7開催・要申込】第17回「文藝学校」講演会(文学部ゼミナール)を開催します。

  広島大学大学院文学研究科・文学部が鳥取県米子市のNPO法人「本の学校」と共同で毎年開催している「文藝学校」講演会を、今年も以下のとおりの要領で開催いたします。
 講演終了後には高校生の皆さんからの受験相談も承ります。現役の学生が応対しますので、お気軽にご参加ください。広島大学文学部の講義を体験してみませんか。
 今年のキャッチフレーズは、「人文学は、暖かい。」です。寒い季節ではありますが、皆さまお誘い合わせの上、ふるってご来聴ください。

日時

2019年12月7日(土)午前10時30分~午後5時

会場

鳥取県米子市「本の学校」今井ブックセンター 2階 研修室(鳥取県米子市新開2-3-10)

講師と演題・要旨

1. 今林 修(欧米文学語学・言語学講座 教授)(10:40~11:40)
クリスマスには『クリスマス・キャロル』を読もう
【要旨】業突く張りの欲張り爺さんエベニーザ・スクルージは、クリスマス・イヴの晩にマーレーの亡霊と出会い、予告された三人の幽霊の訪問を受けます。それによって今までの所業と冷淡で無慈悲な心を自ら悔い改め、クリスマスの朝を迎え、その聖祭を慈善心をもって祝い、「クリスマスの祝い方を一番知っている」と言われるまでになります。人間の本質など一夜にして変わるものかと毒づく人もいますが、クリスマスが廻ってくるたびに、このお話しを思い出したり、読んだりする人が世界中にはたくさんいます。今年はその理由に迫ってみましょう。

2. 前野弘志(歴史文化学講座 教授)(11:50~12:50)
レバノン南部の都市ティール郊外の壁画地下墓T.01とその碑文

【要旨】ティールとは古代フェニキアの都市テュロスのことです。この街の海岸部の遺跡は現在,世界遺産に指定されていますが、そこからわずか3km東の標高70mほどの丘陵地にある1世紀から4世紀の地下墓群は、まだほとんど研究されていません。そんな中、日本隊は見事な壁画が描かれた地下墓を発掘調査しました。その壁画と碑文の意味をみなさんと一緒に解き明かしてみたいと思います。

3. 妹尾好信(日本・中国文学語学講座 教授)(13:40~14:40)
『伊勢物語』第23段「筒井筒」を読む

【要旨】『伊勢物語』第23段「筒井筒」は、高等学校の入門期の古文教材としておなじみです。幼なじみとの恋を実らせて結婚した男が、女の親が亡くなって不如意になると他の女性のもとに通うようになりますが、男が出て行った後、夫の身を案じる歌を詠む妻の姿を見て心を入れ替えます。しかし、その後も男は新しい女のもとを訪れ、その不作法なふるまいに幻滅するという内容です。特に後半の男の行動に不可解な点があるこの話をどのように読むべきか、じっくり考えてみたいと思います。

4. 河西英通(広島大学名誉教授・森戸国際高等教育学院 特任教授)(14:50~15:50)
「ライ麦畑でつかまえて」の後景―翻訳者野崎孝の青春―

【要旨】J.D.サリンジャーのTHE CATCHER IN THE RYEの名訳で知られる野崎孝は青森県弘前の人。東大卒業後、復員した彼は旧制弘前高校の英語教諭となる。在職中に同僚の哲学教諭関戸嘉光の辞職強要事件(レッド・パージ)がおこる。野崎は新制の一橋大学に転任することが決まっていたが、身を張って関戸を擁護する。野崎と関戸はその後も長い交流を重ねる。この事件が野崎に与えた影響を推測することで、「ライ麦畑でつかまえて」の後景を眺めてみたい。

□受験相談会 (16:15~17:00)

※入場無料

【主催】広島大学大学院文学研究科・NPO法人「本の学校」
【共催】株式会社今井書店グループ・「本の学校」郁文塾

参加申込み方法

2019年12月3日(火)までに電話、FAX、メイルのいずれかによりお申し込みください。
FAX、メイルの場合は、以下の必要事項をご記入ください。
 必要事項: 氏名(よみがな)、学校名(大学生、高校生の場合)
 申込締切:2019年12月3日(火)

【お問い合わせ先・お申し込み先】

NPO法人「本の学校」

TEL: 0859-31-5001
FAX: 0859-31-9231
Mail: b-schule@imaibooks.co.jp


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