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糖尿病患者 遠隔で生活指導 ひろしまDMステーションを開設しました

 広島大学では糖尿病の医療連携を進め診療レベルの向上と均一化を目指して、本学霞キャンパス内に「ひろしまDMステーション」を設置しました。広島県の地域医療介護総合確保事業の補助金を受け、糖尿病専門医らが不足しがちな地域の患者へIoTやICT技術を活用し、電話による生活指導を行う「遠隔医療」と、現地の医療機関にスタッフを派遣して、助言などを行う「デリバリー医療」に取り組んでいきます。

 遠隔医療は、糖尿病医療過疎地域でかかりつけ医療機関に通院する高齢糖尿病患者に対して、データ送信機能付きの血圧計と体組成計を貸与、スマートホンに歩数計測や食事記録写真の撮影のため独自開発した専用のアプリケーションをインストールします。インターネットを通じて血圧、体重、体脂肪率や筋肉量、歩数や歩行距離、食事記録写真などのデータを自動的にクラウド内に蓄積します。その患者データを確認しながら、DMステーションの看護師、管理栄養士や理学療法士らが電話による生活習慣の指導を実施します。2020年度は安芸太田病院(安芸太田町)、三原市医師会病院(三原市)、府中市民病院(府中市)の3施設でスタート、順次増やしていきます。データを蓄積する中で、人工知能(AI)に学習させ、将来的にはAIによる糖尿病患者個別の生活習慣改善プログラムを開発・作成することを目指します。

 デリバリー医療は、ひろしまDMステーションから看護師、管理栄養士、理学療法士らを糖尿病医療過疎地域の医療機関に定期的に派遣し、生活指導法などについて現地の医療スタッフへの助言、研修を進めていきます。

 近年は高齢者の糖尿病が増えていますが、専門医が都市部に偏っているため、高齢者の多い中山間地域や島しょ部では、専門医不在の地域が多くあります。そのため専門的治療や患者教育、食事や運動療法などの生活習慣の指導が十分実施されていないのが現状です。ひろしまDMステーションは、その格差解消を目指します。

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お問い合わせ先

広島大学病院総務グループ
電話:082-257-5418
メールアドレス:byo-toku-chousa(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は半角@に置き換えてください。


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