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文化功労者の小林芳規名誉教授が学生に角筆の特別講義を行いました

角筆文献を手に解説する小林名誉教授

角筆研究の第一人者で文化功労者に選ばれた小林芳規名誉教授の特別講義が、2020年7月27日に文学部で行われました。
角筆は先のとがった木や竹の筆記具。角筆を用いてくぼみで記された文字や記号は、ルビや読み方を示していると考えられています。
小林名誉教授は1961年に展覧会で漢籍資料の中に角筆の書き入れを偶然見つけたのをきっかけに、これまでに発見した角筆文献は中国や韓国を含め約3350点に上っています。こうした業績により、令和元年度の文化功労者に選ばれました。
特別講義では、小林名誉教授が教壇に立ち、文化財を学ぶ3年生8人に角筆との出会いや研究の歩みを講義。その後、光を当てて文字などを浮き上がらせる角筆スコープを使い、実際に古文書の中から角筆で書かれた文字や記号を見つける作業を体験しました。
91歳の小林名誉教授の講義は実習と合わせて約2時間半に及び、学生たちは真剣な表情で角筆の文字を追っていました。小林名誉教授は「角筆文献は世界で見つかっているので、若い人たちに関心を持ってもらえれば」と話していました。
今回の講義は、小林名誉教授が収集した角筆文献の資料室が中央図書館に開設されたのに合わせて企画されました。
 

角筆スコープを使って実習する学生たち

【問い合わせ先】

財務・総務室 広報グループ

koho*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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