<研究内容に関すること>
脳・こころ・感性科学研究センター
特任教授 山脇 成人
TEL: 082-257-1724
E-mail: yamawaki*hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
<報道関係に関すること>
広島大学 財務・総務室広報部 広報グループ
TEL: 082-424-3701
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
長引くコロナ禍によって憂うつな気分になることが増えた広島市民の割合が男性で39%、女性で55%に上っています(広島市こころの健康に関するアンケート調査結果※)。
本調査結果を受けて、広島大学脳・こころ・感性科学研究センター(センター長・山脇成人特任教授)は、これまで積み重ねてきた脳科学研究成果を踏まえ、AIやデジタル技術を融合したWith/Postコロナ時代に求められるメンタルヘルス・デジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトを立ち上げました。
国連のグテーレス事務局長は昨年5月、コロナ禍により、うつ病・自殺・依存症・家庭内暴力などの急増が予測されるとし、各国政府にメンタルヘルス対策の強化を要請しました。わが国でも自殺者数(特に女性や子ども)の増加、ゲームやネットへの依存、家庭内暴力や虐待の増加が報告されています。従来メンタルヘルス対策はFace-to-Faceによる相談、カウンセリングなどが主流でしたが、With/Postコロナ時代では、ソーシャルディスタンス、非接触、リモートなどを考慮したメンタルヘルス対策がニューノーマルとして求められています。
広島市では、うつ病・自殺(自死)対策推進連絡調整会議(会長: 山脇成人広島大学特任教授)が長年、うつ病・自殺対策を協議し、自殺者数が減少するなど一定の効果をあげています。新型コロナウイルス感染拡大(コロナ禍)による感染不安、外出自粛、コミュニケーション不足、経済不安などによりメンタルヘルスの悪化が懸念される中で、市は令和2年11月に市内に居住する15歳以上の市民3,000人を対象に、こころの健康に関する調査を行った結果、1,611人から回答(回収率53.7%)があり、以下のような結果が得られました。
こうした状況を踏まえ、コロナ禍における社会課題を解決するために、広島大学脳・こころ・感性科学研究センター(BMKセンター)は、これまでに積み重ねてきた日本医療開発研究機構(AMED)うつ病研究拠点や文部科学省革新的イノベーション創出事業(COI)感性イノベーション研究拠点での脳科学研究成果を基に、最近急速に進展するAI技術やデジタル技術を融合して、With/Postコロナ時代に求められるメンタルヘルス・デジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトを立ち上げました。
BMKセンターではこれまでに、①機能的MRI(fMRI)とAI解析技術を用いたうつ病の層別化技術、②うつ病患者が自身の脳活動を制御してうつ症状を改善するニューロフィードバック技術、③脳波を用いた感性の可視化技術に基づくワクワク感メータなどの成果を発表しています。
これらの研究成果を踏まえて本プロジェクトでは下記の目標を掲げ、コロナ禍におけるメンタルヘルスDXの実現を目指します。
<研究内容に関すること>
脳・こころ・感性科学研究センター
特任教授 山脇 成人
TEL: 082-257-1724
E-mail: yamawaki*hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
<報道関係に関すること>
広島大学 財務・総務室広報部 広報グループ
TEL: 082-424-3701
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
掲載日 : 2021年03月25日
Copyright © 2003- 広島大学