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現代的教育ニーズ取組支援プログラムに2件採択されました



 広島大学から申請していた『「国境を超えるエンジニア』教育プログラム」及び「大学間連携によるフィールド教育体系の構築−中国・四国地域の農学系学部をモデルとして−」が、この度、文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択されました。

 概要は次のとおりです。



○「国境を超えるエンジニア」教育プログラム (分野:人材交流による産学連携教育)



(概要)

 国境を超えるエンジニア(通称、ECBO)教育プログラムは、工学研究科と国際協力研究科が共同で実施する海外研修派遣型の新しい技術者教育プログラムです。全学から十数名の学生を選抜し、約一ヶ月間、アジアの技術移転現場に「派遣」し、国際的な視野と技術者倫理、コミュニケーション力を養うことのできる「現場」を体験させることを目標とします。

 本プログラムの特徴は、現地研修(インターンシップ)単独の科目ではなく、事前研修と事後研修を重視した4科目で構成し、派遣学生の能力改善のみならず派遣できなかった学生もその経験を共有する仕組みにあります。

 事前研修では、技術移転の現状や派遣国の社会背景等に関する知識を習得するとともに、国内の母工場を見学し、現地研修の課題を設定します。英語によるコミュニケーション力を高めるための集中特訓も行います。一方、事後研修では、現地研修の成果について非派遣学生を交えて議論し経験を共有します。加えて、地元企業との連携講座科目を開設し、専門家を講師としたディベート演習を行います。これらをパッケージとした一連の教育プログラムに独自性があります。

 本プログラムは、マツダ財団の助成を受けて2001年に開始し、地元企業等の支援を受けながら3年間の試行期間を経て、今年度から本格稼動します。産学連携教育実践の実績と、課題を解決する改善システムをもつことが評価されたものであり、教育パートナーである受け入れ企業の理解と協力に改めて謝意を表します。本学のECBOプログラムが新しい技術者教育の展開への架け橋になるものと確信しています。

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○大学間連携によるフィールド教育体系の構築−中国・四国地域の農学系学部をモデルとして− (分野:他大学との統合・連携による教育機能の強化)



(概要)

 この取組は、広島大学が基幹校となって平成16年〜18年度に実施するものであり、中国・四国地域における農学系学部を有する6国公立大学(広島大学、鳥取大学、岡山大学、山口大学、愛媛大学、広島県立大学)が連携して、人的、物的資源を相互補完しながら、生物資源を基にした食と環境に関わる総合的なフィールド教育の体系化を図るものです。

 取組では、各農学系学部の1,2年次生を対象に、自大学にはないフィールド(山、里、海)分野について、受講、体験、調査、発表、学生間交流などを行います。各分野の教育は、複数大学からの担当教員が共同してオムニバス形式で担当します。この取組を通して、学生にフィールド科学に関する基礎的能力を高め、課題探究心と地域環境に対する総合的な視野を持つための新たな機会を提供します。

 こうした取組は、教員にとっても他大学教員との交流によるフィールド教育能力の向上のための機会となりますし、農学の全般的な教育機能の改善に連動することも期待されます。

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【記事に関するお問い合せ先】

 「国境を超えるエンジニア」教育プログラムについて 

   広島大学工学研究科教育研究学生支援室長 池神

   TEL:082−424−7501



 大学間連携によるフィールド教育体系の構築について

   広島大学生物圏科学研究科教育研究学生支援室長 中増

   TEL:082−424−7901


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