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広島夕学講座『「嬉しい・楽しい・ありがとう」という日常的宗教体験を求めて』(総合科学研究科町田宗鳳教授)を開催しました。



5月25日(火)の広島夕学(せきがく)講座では,通常のインターネット配信による講座とは異なる,

大学院総合科学研究科の町田宗鳳教授による『「嬉しい・楽しい・ありがとう」という日常的宗教体験を

求めて』と題した講演を広島商工会議所と連携して開催しました。



講演はまず最初に、人間には才能や表現力などが評価される意識の世界(エゴの世界)と、自分を掘り下

げることで自分を満たしていく無意識の世界(没我的世界)があることの説明から始まりました。この二

つの世界はどちらが良いということではなく同時進行が良いということで、意識の世界で大いに活躍する

ことは良いことであるが、そういう人ほど無意識の世界の自分を掘り下げることが大事であるとの説明が

ありました。併せて、僧侶や教師等が一般的に欲望に罪悪感を持たせるように無心・無我・無欲を唱えた

りするが、欲望に悪いものはなく、フェアプレーで欲望を追求すれば魂の進化に役立つとの説明でした。





町田 宗鳳 教授



次に、ある中学校で講演をした時の話になり、その中学の校長先生は生徒がおしゃべりをしたり立ち歩いた

りしますよと仰ったが、講演中そういう生徒は一人もいなかったとのこと。なぜなら、建前ではなく本音

で話をしたからであり、生徒にも何が建前かは分かっているので、本音を話すことで生徒は癒されていく

とのことでした。例えば父母が自分の失敗談を話すこと等も大事であるとの説明がありました。



また、他人にひどいことをされたことの否定的記憶は誰にでもあり、これが逆に他人にひどいことをする

元になっており、自分の否定的記憶(トラウマ)が否定的な結果を生むという話がありました。

そして、この否定的記憶を減らす方法として心と体を一つにすることの説明がありました。今しているこ

とに心がないことが現代人の特徴であり、例えば良い家を建てたなら自分で掃除をすることが大事であり

、そうすることによって自分と家が一体となって嬉しくなってくる。「嬉しい・楽しい・ありがとう」と

いう気持ちが自然に出てくるという説明でした。



その他にもいろいろな話がありましたが、最後には先生が実践している減量にも効果があるという「あり

がとう呼吸法」の紹介もありました。





講演後の質疑応答



参加者には熱心にメモを取りながら聞かれる方もおり、講演後も活発な質疑応答が行われ、最後には実際

の年齢よりも若く見える先生の健康法にまで質問が及び、少しでも多くのことを得たいという参加者の意

欲がうかがわれる講座となりました。



この記事に関するお問い合わせ先:

教育室教育支援グループ(エクステンションセンター担当)

電話 : 082-424-6140

E-maile : extension-center(a)office.hiroshima-u.ac.jp  (a)は@に置き換えてください。


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