広島大学原爆放射線医科学研究所 附属被ばく資料調査解析部
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このたび、原爆放射線医科学研究所(原医研)でお預かりしました、故・兒玉光雄さんの資料の展示を企画いたしました。
兒玉さんは1932年に広島市荒神町で生まれ、1945年8月6日、広島県立広島第一中学校にて被爆しました。その後、20を超えるがんと向き合い、被爆を自ら問い、考え、伝え、「被爆者」として生き抜き、2020年秋に死去されました。
一口に原爆被爆者と言っても、その生き方や生き様は多様であるので、ある特定の人のみを象徴的に挙げて、それをもって「被爆者」全体を語る、ということはなるべく避けた方が良いように思います。そのうえで、私たちは、原爆を、また被爆するということを、そして原爆被爆者のことをなるべく多く受け継ぐ責務があります。今回は、そういった流れの中で、広島大学の卒業生でもあった兒玉さんとのご縁があり、企画することといたしました。
多くの取材を受け、伝承者の育成や自らの証言活動にも積極的だった兒玉さんについては、既に多くが語られています。そんななか、つたない私共の展示でできることはあまりありません。そこで今回は、「資料から見えてくる」という点に力点を置きます。ご自身による語りや兒玉さんの被爆体験を伝えたいと力を尽くしている皆様に敬意を表しつつ、そのうえで、預からせていただいた資料が『自ら発する』兒玉さん像、特に、医学のこと、科学者との交流、広島大学との関係などに着目したいと思います。ぜひ、この機会に医学資料館へお越しください。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
期間
2023年3月10日(金)~ 5月26日(金) 10:00~16:00
※休館日:土曜日・日曜日・祝日
会場
来場方法
- 入場無料
- 事前予約不要
注意事項
新型コロナウィルスの感染状況等により、中止、延期、開催方式の変更等がある場合もございます。あらかじめご了承ください。
開催初日の3月10日に、マスコミ様向けの内覧会を開催しました。
(上:挨拶をする久保田助教)