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第105回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第115回広大ACEセミナー) を開催しました

日時:2023年2月20日
会場:広島大学東広島キャンパス工学部110講義室

プログラム

司会・解説:広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦
 

 

 

講演  広島大学工学部 B4 渡邉 なつき
「生ごみの水熱炭化」

生ごみは主に焼却処理されますが、水分を多く含むため、水分を蒸発させるために多くのエネルギーを消費してしまい、燃焼効率が非常に悪くなってしまいます。水熱炭化は高温高圧の水中で対象物を熱処理する技術であり、乾燥工程が不要です。この水熱炭化を生ごみに適用し、炭化を進行させ、その後地中に埋めることで炭素を固定することができると考えられています。今回は、生ごみを水熱炭化しその特性を調べた結果についてご報告いただきました。

 

 

講演 広島大学大学院先進理工系科学研究科 M2 菅沼 有維斗
「水熱処理による尿酸、タンパク質および鶏糞からのアンモニア生成の比較」

家畜の排泄物などのバイオマスは、大気汚染や水質汚濁の問題があります。 これを適切に処理し、有効活用するために、メタン発酵が行われています。 しかし、メタン発酵の際、バイオマス中の窒素はアンモニウムイオンとなり、発酵を阻害するため、バイオマス中の窒素をあらかじめ水熱処理してアンモニウムイオンに変換し、メタン発酵前に回収することが提案されました。水熱処理によるアンモニア生成挙動を把握するため、窒素源として鶏糞に多く含まれる尿酸、タンパク質を単体で処理し、鶏糞の反応経路を、それらの分解挙動から予想した結果についてご報告いただきました。

 

 

講演  広島大学大学院統合生命科学研究科 附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究
センター 竹原ステーション(水産実験所) 准教授 加藤 亜記
「海藻資源と養殖に関する基礎知識」

東アジアでは、1000年以上にわたり、海藻類を食料や薬として採集し利用してきました。20世紀中頃から、おもな有用海藻の生物学的特徴についての理解が進み、大規模養殖が始まりました。現在では、海藻類は、世界の養殖業生産量の約4分の1を占めるまでになっています。今回のセミナーでは、養殖に関する海藻類の分類や生態、生理的特徴の基礎的な内容についてご紹介いただきました。

 

 

【お問合せ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科機械工学プログラム内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX:082-422-7193 
E-mail : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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