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第107回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第120回広大ACEセミナー) を開催しました

日時:2023年5月22日
会場:広島大学東広島キャンパス工学部110講義室

プログラム

解説:広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦
 

 

 

講演  広島大学大学院スマートソサイエティ実践科学研究院 M1 小松 佳晶
「有機溶媒添加による水熱反応の反応場制御」

水熱反応は比誘電率やイオン積などの溶媒の性質が変わると進行する反応が変わるため、どのような条件でどのような反応が促進または抑制されるのかを理解することは目的物質の生成に必要です。温度や圧力変化による誘電率やイオン積の変化による反応挙動の変化に着目した例はありますが、溶媒そのものを変更して反応挙動の変化を着目した例はありません。そこで、水熱反応に有機溶媒としてアセトンを添加し研究を行ったことについてご報告されました。

 

 

講演 広島大学大学院先進理工系科学研究科 D3 モハメド アフメッド モハメド アリ
「超臨界水ガス化における高濃度グルコースでのRu/CNT触媒の評価」

カーボンナノチューブ (CNT) は、バイオマス変換のための有望な炭素質触媒担体であり、それはその独特の構造と超臨界水中での低い分解率によるものです。 CNT担体を有する0.5重量%のルテニウム(Ru)ベースの触媒が調製されました。 触媒の性能は、500 ℃ と 600 ℃ および 40 ~ 160 h-1 の空間速度で評価され、原料濃度と触媒負荷はそれぞれ 5 wt% と 0.15 g に固定されました。 触媒は高い触媒活性を示しました。 反応速度定数は、一次方程式を仮定して、600 ℃ および 500 ℃ でそれぞれ 361.8 h-1 および 161.1 h-1 であると決定されました。 完全なガス化も 10 wt% で観察されたことについてご報告いただきました。

 

 

講演  広島大学大学院先進理工系科学研究科 准教授 金佑勁
「水素及び二酸化炭素が畜産廃棄物からのメタン-空気混合気の層状燃焼速度に及ぼす影響」

本研究では水素-メタン-二酸化炭素-空気予混合気の燃焼特性を解明するため、高圧燃焼容器を用いて実験を行い、層流燃焼速度の変化を実験的に求めました。また、理論解析を用いて、層流燃焼速度、火炎構造、素反応の評価を行い、層流燃焼速度は、二酸化炭素の希釈によって減少し、水素の添加によって上昇したことについてご講演いただきました。

 

 

司会:広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

【お問合せ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX:082-422-7193 
E-mail : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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