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第114回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第136回広大ACEセミナー) を開催しました。

日時:2024年5月23日

プログラム

解説:広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦


講演  広島大学大学院スマートソサイエティ実践科学研究院 M2 于 秋宇
「酒粕の原料成分を考慮した超臨界水ガス化特性」

超臨界水ガス化は、含水率が高いバイオマス廃棄物を直接可燃性ガスに変換できます。乾燥工程が不要なため、変換効率が高く経済性に優れています。酒粕は、高い含水率と低い灰分含有量を持つバイオマス廃棄物であり、新しいバイオエネルギー源としての潜在性があります。したがって、その超臨界水ガス化の特性を理解することは非常に重要です。この研究の目的は、酒粕の超臨界水ガス化を実施してその反応特性を調査することです。さらに、酒粕の液相と固相を別々にガス化して詳細な反応メカニズムを確認しました。また、活性炭を添加した時に活性炭が与える効果についても確認しました。


講演 県立広島大学 生物資源科学部 生命環境学科 准教授 青栁充
「高度循環型分子設計を組み込んだ直鎖型天然リグニン誘導体の植物試料からの直接合成」

植物細胞壁中にあるリグニンは単離の際に高度に変性するため材料として十分に活用されてきませんでした。ここでは常温・常圧下、フェノール類やアニソール類と酸の二相分離系での反応で得られる、直鎖型で変性の少ない循環型のリグニン誘導体を紹介します。この反応では同時に加水分解糖類も得られます。ここではこれらのリグニン誘導体の合成のメカニズムと応用の可能性と低分子化による循環利用についてご紹介くださいました。

 

司会:広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦

【お問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX: 082-422-7193 
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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