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第116回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第142回広大ACEセミナー) を開催しました。

日時:2024年10月3日

プログラム

解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦


講演  広島大学大学院スマートソサイエティ実践科学研究院 M1 古田 健
「超臨界メタノールを用いた触媒利用バイオディーゼル合成における反応温度の影響」

既往の研究により、超臨界メタノールを利用したバイオディーゼル合成において、酸化亜鉛をカーボンナノチューブに担持させた ZnO/CNT 触媒を使用し、バイオディーゼル収率を向上させることができました。さらに、反応条件の検討により、より効率的なバイオディーゼル生産を行うことができる可能性がありますが、そのような研究はなされていません。そこで本研究では、反応温度の違いによるバイオディーゼル収率の変化を確認し、その影響を明らかにすることを目的としました。


講演 広島大学工学部 B4 品川 竜也
「連続水流の急速加熱を実現する新しい縦型反応器」

超臨界水ガス化(SCWG)は含水バイオマスの有効利用のための重要な技術であり、ガス化率を向上させるためには急速昇温が必要です。本研究では、超臨界水ガス化の原料流をニクロム線により加熱する新しい縦型反応器を提案します。この反応器は、電気を直接動力源とする加熱抵抗線を利用するように設計されています。伝熱計算により、反応器の基本的な挙動を考察することができます。


講演 広島大学工学部 B4 荒川 頼斗
「キシロースの超臨界水ガス化における反応経路」

キシロースのガス化では、フルフラールを含む環状有機化合物が最終的にガスに分解されることが期待されています。しかし、キシロースの反応経路は十分に解明されていません。グルコースの分解を考慮すると、エピマー化、脱水、レトロアルドール縮合が予想されますが、反応ネットワークは明確ではありません。触媒が反応機構に与える影響もさらに不明です。この研究の目的は、高温高圧の水でキシロースの分解を行い、反応経路を設計できるように中間体を特定することです。


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 D1 アフィカ リアナ ビンティ サザリ
「グルーピング法によるグルコースの水熱分解反応ネットワークの解明」

本研究は、水熱環境下におけるグルコースの一般的な反応特性を理解することを目的に利用可能なすべてのデータを連結することでグローバル反応ネットワークを構築しました。様々な温度と反応時間の条件を慎重に分析することで、このネットワークは各化合物をイオン化反応かラジカル反応かの特定の反応タイプに従って分類することに成功しました。これらの要因を分類することは貴重な洞察を得ることができ、方法条件の最適化に役立ちます。


司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科   教授 松村 幸彦

【お問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX : 082-422-7193 
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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