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【2025/3/8~9開催・霞・要申込】広島県内の高校に通う高校1・2年生対象「広島大学薬学部研究体験講座~薬学部で実験をしてみませんか?~」を開催します

広島大学薬学部では、研究者としても活躍できる薬剤師を輩出することを目標としています。そのため、文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業(医療環境の変化等に対応した質の高い薬剤師の養成)」の一環として、薬学部を志望する高校生を本学に招いて、本学の学生実習室で高校では実施できない実験を行う体験講座を企画しました。この体験を通して薬学研究の楽しさを実感して、新型コロナウイルスパンデミックのように予測不能なことにも対処して地域医療に貢献できる、課題発見・解決能力の育成を図りたいと考えています。多くの高校生が参加する予定ですので、他校の高校生と協力して実験を実施することにより、実験の体験だけでなく、高校生同士の交流の場となることを期待しています。

「研究ってちょっと難しいのでは?」と思うかもしれませんが、自分で手を動かして化合物を合成できたり、薬の効果を評価できたりするって、少しワクワクしませんか?

実験には、各研究室の教員に加えて、研究室で日々研究を行っている大学生や大学院生がサポートします。実験の待ち時間には大学のこともいろいろ相談できると思います。
一緒に楽しい時間を過ごしましょう!!

日時

2024年3月8日(土)13:00~18:30(交流会を含む)
         及び9日(日)  9:00~15:00の2日間
         (受付:3月8日(土)12:30~)
 

場所

広島大学・霞キャンパス、薬学部学生実習室 及び 各研究室
(広島市南区霞1-2-3)
 

費用

参加費無料
*キャンパスまでの交通費・宿泊費・食事代などは自己負担
*宿泊が必要な方は、各自でホテル予約等をお願いします。
 

対象学年

広島県内の高校に通う高校1年生又は2年生で、研究者として活躍できる薬剤師を目指す人(薬学科志望)または創薬研究に興味を持つ人(薬科学科志望)
*実験の都合上、2日間とも参加できる方とします。
 

実験内容

以下、6つの実験のうちの1つを体験できます。
    *第1希望~第3希望までの実験をご指定下さい。
    *必ずしも希望通りの実験とならない可能性があります。

①光るタンパク質(GFP)を単離しよう!【生体機能分子動態学(古武 弥一郎 教授)】
日本人研究者である下村脩博士は、オワンクラゲから蛍光タンパク質GFPを初めて単離し、2008年にノーベル化学賞を受賞しています。GFPを様々なタンパク質に融合させることで、光る目印となって様々なタンパク質の挙動解析に役立っています。本実験では、大腸菌に作らせたGFPタンパク質をきれいに分離・精製する実験を行います。これらの技術は生化学実験でよく用いられる重要な手法です。

②化学の反応で薬を作る!【創薬合成化学(熊本 卓哉 教授)】
日頃、医療で用いられている医薬品には、植物などの成分を生薬や漢方に用いる医薬品もありますが、化学合成により得られた医薬品がほとんどです。この実験では、市販の原料から医薬品を合成することを体験してもらいます。中学や高校で化学の実験を経験している人もいるかもしれませんが、大学の実験で使う実験器具はまた一味違います。また、ただ作るだけでなく、みなさんが作ったものが本当に目的の医薬品になっているかを調べることも行います。

③タンパク質の動きを観察しよう!【創薬標的分子科学(野村 渉 教授)】
薬の多くはタンパク質を標的としています。そのため、ヒトの細胞の中でタンパク質がどのような動きをしているか知ることはとても重要な研究になります。タンパク質はそのままでは見えないので光るタンパク質を目印として利用する方法があります。タンパク質は遺伝子から作られますが、自分の手で細胞に遺伝子を入れてみて、目印を付けたタンパク質が作られる様子を観察してみましょう。また、ある種のタンパク質は細胞の中で働く際に場所を移動することがあります。実際にどのくらいの時間をかけて細胞中を移動するのかその動きを追ってみましょう。

④細菌を可視化しよう!【微生物医薬品開発学(黒田 照夫 教授)】
細菌は肉眼では見えません。顕微鏡を使っても透明なので見づらいです。しかし特別な染色をすると、細菌の形もよくわかりその細菌が何であるかが容易に予想できるようになります。これは臨床現場での治療において有力な情報です。細菌の染色を実際に体験してみませんか?その他にも色のついた細菌のコロニーの作成も予定しています。

⑤副作用を防ぐ薬を探そう!【分子システム薬剤学(内田 康雄 教授)】
薬は良い面と悪い面があります。その悪い面が副作用です。例えば、抗がん剤は、がんを治療できる画期的な薬ですが、深刻な副作用を生じるものがあります。抗がん剤がどのように体の細胞に作用するかについての仕組みを研究すると、効率よく、その抗がん剤の副作用を無くすことができます。市販されているたくさんの薬の中から、抗がん剤の副作用を防ぐことができる薬を探す体験をしてみませんか?

⑥薬の効果を調べてみよう!【薬効解析科学(森岡 徳光 教授)】
マウスそのものや組織標本に色々な薬を実際に投与して、その効果を観察してみましょう。薬が身体の中でどのようにして効果を発揮しているか、マウスの行動や組織の活動の変化を観察しながら考えてみましょう。

申込方法

2024年12月27日(金)までに、以下の申し込みフォーム、またはQRコードよりお申し込みください。申込者多数の場合は抽選としますのでご了承ください。

令和5年度開催の様子

昨年度の様子はこちらまたはQRコードよりご覧になれます。

【お問い合わせ先】

広島大学大学院医系科学研究科(薬) 内田 康雄
    E-mail:yuchida@hiroshima-u.ac.jp
    TEL : 082-257-5315
      ※(AT)は半角@に置き換えてください。


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