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第2回東広島モビリティワークショップを開催しました

2025年5月15日、広島大学ミライクリエにて「第2回東広島モビリティワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、広島大学が実施する内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期スマートモビリティプラットフォームの構築交流の場が集積する新モビリティ指向型都市の開発〜モビリティのリ・デザインによる15分都市の実現〜(MODプロジェクト)」(研究総括責任者 藤原章正 広島大学教授)プロジェクトの一環として、東広島市地域公共交通会議とともに実施したものです。

大学・企業・自治体・国の関係者など20機関から約50人が参加し、まちと人をつなぐシミュレーションを活用した合意形成の進め方に活発な意見交換が行われました。

基調講演:海外事例に学ぶ合意形成支援の新たなアプローチ

モナシュ大学のTanvi Maheshwari氏と広島大学のPieter Fourie氏が、交通シミュレーター(Sketch MATSim)を活用した都市設計と交通シミュレーションを統合した合意形成支援についてシンガポールでの事例を交えて紹介しました。シミュレーションを「多様な主体同士の対話と試行の道具」として活用することで,政策判断の柔軟性を高め、より納得感のある計画づくりにつながることが示されました。

グループワーク:実務的課題の共有

グループワークでは、「制度設計と財源スキーム」(ファシリテーター:藤原章正・広島大学)、「技術活用と知財戦略」(ファシリテーター:力石真・広島大学)、「多様な主体の巻き込み方」(ファシリテーター:神田佑亮・呉工業高等専門学校)の3つのテーマに分かれて議論を行いました。

制度設計のグループでは、持続可能な財源スキームのあり方について多様な意見が交わされました。技術のグループでは、知財の取り扱いやAPI公開レベルなど、技術活用における実務的課題が議論されました。巻き込みのグループでは、住民説明・企業連携・開かれた議論の場の設計など、多様なステークホルダーとの協働の方法が共有されました。

今後に向けて

参加者からは「普段接点の少ない立場の人と議論できた」「立場を超えて持続的な取り組みついて深い話した出来た」といった声が寄せられました。本ワークショップで得られた知見は、今後の地域のモビリティ計画の検討に大きな示唆を与えるものとなります。

今後もMODプロジェクトは、産学官連携による実践的なプロジェクト研究開発に取り組んでまいります。

お問合せ

MODプロジェクト事務局

担当:渡邉

E-Mail: contact[AT]its.hirsohima-u.ac.jp

(注:[AT]は半角@に置き換えてください)


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